レムナントコレステロールは心臓に悪い! だったら、糖質制限でしょ!

レムナントコレステロールは狭心症や心筋梗塞、つまり虚血性心疾患のリスクを高めると言われています。レムナントというのは「残存」という意味です。通常はすぐに消えてなくなるものがずっと残ってしまうような意味です。

レムナントコレステロールは中性脂肪を非常に多く含んだVLDLからできるのが普通です。もちろん食後ではカイロミクロンのレムナントもありますが、一般的にはVLDLのレムナントが多くを占めると考えられます。

中性脂肪をたくさん含むVLDLは糖質過剰摂取が最も大きな原因だと考えます。だとしたら、このレムナントコレステロールを減らすには、糖質制限をすれば良いことになります。何でこんな簡単なことが推奨されないのか不思議です。

下の図は中性脂肪とリポタンパク質のコレステロール値の関係を表しています。(図は原文より)(単位がmmol/Lになっていますので、日本の単位に直すにはおよそ39を掛ければ良いです。)

横軸が中性脂肪で、縦軸がリポタンパクのコレステロール値です。赤い部分がレムナント、オレンジがLDL、黄緑がHDLです。そうすると明らかに、中性脂肪が高くなればなるほどレムナントが増加し、HDLが低下しています。

下の図は、虚血性心疾患のリスクを表していますが、HDLコレステロールの低下とは無関係に、1mmol /L(39mg / dL)の非絶食時のレムナントコレステロールの増加が虚血性心疾患の約2.8倍のリスク増加と関連していることを表しています。これは、トリグリセリドに富むリポタンパク質のコレステロール含量の上昇が虚血性心疾患を引き起こすことを意味するのです。

上のグラフで見れば、中性脂肪1.99mmol /L(176mg / dL)以下ぐらいで収まるようにすれば、極端なレムナントは発生しません。一応中性脂肪は150mg / dL以下が正常値ですが、私の考えでは3桁になったら危険信号です。200mg / dLを超えるなんて、糖質過剰摂取もいいところです。昔の私は400を超えましたが…

昔から「残り物には福がある」と言いますが、リポタンパク質の「残り物」には「害」があります。

「Remnant cholesterol as a causal risk factor for ischemic heart disease」

「虚血性心疾患の原因となる危険因子としてのレムナントコレステロール」(原文はここ

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