中性脂肪/HDLコレステロール比と酸化ストレス

メタボリックシンドロームなどでは慢性の炎症が認められることが少なくありません。また、抗酸化活性が低下しているとも言われています。メキシコ人のデータではありますが、中性脂肪値とHDLコレステロールの比が体内の炎症や抗酸化活性に関連しているという研究があります。

中性脂肪/HDL比のことは、以前の記事「糖質制限とLDLコレステロール上昇3 脂質をもっと食べるべき?」などで何度も取り上げているのでご存じの方も多いかと思います。

スーパーオキシドディムスターゼ(SOD)、グルタチオンペルオキシダーゼ(GPx)という抗酸化酵素とCRPという炎症のマーカーを比較してみました。(表は原文より改変)

心血管系リスクのない群心血管系リスクのある群2型糖尿病群
BMI26.728.829.6
空腹時血糖値91.495.2158.6
空腹時インスリン8.312.014.4
総コレステロール185.8193.0189.3
HDLコレステロール51.936.534.2
中性脂肪95.6212.7235.3
中性脂肪/HDL比1.96.58.1
SOD0.2030.1790.143
GPx65.359.655.8
高感度CRP0.451.43.7

上の表を見てわかるように、中性脂肪/HDL比が高いと炎症の指標のCRPは高くなり、抗酸化活性は低くなります。

中性脂肪/HDL比が高くなればなるほど、体の中では炎症を起こし、酸化ストレスが高くなっていると思われます。炎症や酸化ストレスは様々な有害な作用を体内で起こします。逆に有害なことが起きているので、炎症マーカーが高くなり、抗酸化物質が低下しているとも考えられます。

中性脂肪/HDL比は1.3以下が理想的であると考えています。2以上になっている人はすでに体の中で酸化ストレスがかなり増加しているかもしれません。

「RELATIONSHIP OF TRIGLYCERIDES/HIGH DENSITY LIPOPROTEIN-CHOLESTEROL INDEX WITH ANTIOXIDANT DEFENSE AND OUTSTANDING ASSOCIATION WITH HIGH SENSITIVE C-REACTIVE PROTEIN IN MEXICAN SUBJECTS」

「抗酸化防御と中性脂肪/HDLコレステロール比とメキシコの被験者における高感度CRPの関連」(原文はここ

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