みなさんは空腹時インスリンを測定したことがありますか?20年前の論文ですが、虚血性心疾患のリスク因子として空腹時インスリン値が重要であることを示しています。 ただ、空腹時インスリンだけではなく、アポBとsdLDLの3つを
カテゴリー: HDLコレステロール
飽和脂肪酸は脳卒中のリスクを低下させ、心血管疾患とは関連していない
飽和脂肪酸は「悪玉」ではありません。もうそんな「昭和」的な考えは捨てましょう。来年で平成も終わるのですから。 下の図は健康な日本人男性と女性(35~89歳 3,731人)を17年間追跡したものです。動物性のタンパク質、動
低いコレステロール値とメンタルの関係
昨日の記事「青山学院大学陸上部の血液データ」で、選手のLDLコレステロール値の低さを指摘しました。LDLコレステロール値が低いと「さすが、アスリートは健康的だな」なんて勘違いする方もいるかもしれませんが、低いコレステロー
青山学院大学陸上部の血液データ
先日のテレビでフリースタイルリブレを使った芸能人の血糖値を測定するという番組がありました。時代は変わりましたね。糖質という言葉が普通に使われ、食べた食事の糖質量が角砂糖何個分であるなど、糖質の害が少しずつテレビでも語られ
糖尿病に対する1年間の食事による生理的ケトーシスのパワー
以前の記事「中途半端な糖質制限では中途半端な結果になる」で緩い糖質制限である「ロカボ」の糖尿病に対する3年間の結果を書きました。もちろん全く効果がないわけではなかったのですが、非常に「緩い」効果しか得られませんでした。
中途半端な糖質制限では中途半端な結果になる その1
北里大の山田悟先生のところからの論文です。山田先生は以前から緩やかな糖質制限を推奨しています。いわゆる「ロカボ」です。 今回、2型糖尿病の患者さんに、3年間にわたり緩やかな糖質制限を行った結果を発表されています。1食の糖
小さな危険なLDLの割合を推測するには?
コレステロールを運ぶリポタンパク質のLDLには質があります。大きな粒子のLDLはいわゆる「善玉」LDLと考えられ、小さなLDLは「悪玉」LDLと考えられています。小さな危険なLDL(sdLDL)がどれくらいあるのかという
残念ながら現在の内科学は糖質過剰摂取状態が大前提である
江部先生のブログに取り上げていただきましたが(江部先生の記事はここ)、HDLコレステロールが高値を示すということはどんな意味があるのでしょうか? 「HDLコレステロールは高ければ良いってもんじゃない?」で取り上げた研究が
HDLコレステロールは高ければ良いってもんじゃない? その5
前回の「その4」で書いたように、apoCⅢを含むHDLは、HDLでありながら機能不全を起こし、心血管疾患のリスクを上げてしまうと思われます。つまり、質の悪いHDLなのです。だから、いくらHDLコレステロール値が高くても、
中性脂肪が低くHDLコレステロール値が高いと虚血性心疾患のリスクは低い
LDLコレステロール値を低下させることが最も有効な治療であると思っている人が、いまだにいます。それはLDLコレステロールが「悪玉」コレステロールという名前を付けられてしまったことと、それを信じ込まされたことによります。し