栄養、食事の研究は非常に難しいものがあります。それはどうしても正確なデータが得られにくいからです。以前の記事「糖質を制限すると寿命が縮まる? 冗談のような研究」でも書いたように、多くの食事に関するデータは質問票を使ったア
カテゴリー: 病気
2型糖尿病でメトホルミンをSU(スルホニルウレア)薬に変更すると心血管疾患および低血糖イベントのリスクが増加するかもしれない
2型糖尿病の薬として、アメリカでは第1選択薬はメトホルミンとなっており、第2選択薬として、SU(スルホニルウレア)薬などがあります。SU薬としてはオイグルコン、ダオニール、アマリールなどがあります。SU薬はすい臓からのイ
糖質制限は腎機能に有益?有害?
糖質制限をすると、タンパク質の摂取量が増加します。タンパク質の増加は腎機能に悪影響を及ぼすのではないかと心配する人もいます。 厚労省は「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、次のように書かれています。 3─1.耐容
糖尿病薬のSGLT2阻害剤による悲惨な副作用
米食品医薬品局(FDA)は8月29日、糖尿病薬であるSGLT2阻害薬のまれではありますが重篤な性器感染症について警告を出しました。(警告文はここ) 非常に悲惨な副作用で壊疽性筋膜炎(フルニエ壊疽)と言います。死亡率は約1
認知症の薬、フランスではすでに保険適応外
日本では現在も認知症に対し、大量の認知症の薬が使われています。しかし、フランスではすでに保険適応の薬から外してしまいました。有害な副作用が多く、その割に効果が大したことないという判断でしょう。 アルツハイマー病治療薬・フ
糖尿病とグリコカリックス
糖尿病は血管合併症のリスクが非常に高くなります。網膜症や腎症などの微小血管合併症、大血管合併症は糖尿病患者における死亡率に大きく関与しています。血管障害の早期の徴候は、血管透過性の増加であり、これは最終的には後に微量アル
非常に低いLDLコレステロールは死亡率や心疾患リスク低下に関連していない
以前の記事「コレステロール値に一喜一憂しないために」「コレステロールを恐れ過ぎてはいけない LDLコレステロール値が低いほど死亡率が上がる!」などで書いたように、LDLコレステロールが高いほど死亡率が低下すると考えられて
瘀血(おけつ)とグリコカリックス(勝手な仮説)
漢方の世界では「瘀血」(おけつ)という状態があり、様々な症状に関係していると考えられています。瘀血は漢方で言うところの「血」(けつ)の流通に障害、停滞を来した病態です。西洋医学で言えば「微小循環障害」だと思います。 例え
高血糖は血管内皮細胞の機能不全を起こし、血管の拡張を妨げる
血流が増大すると血管拡張物質である一酸化窒素(NO)が血管内皮より放出され、血管は拡張します。FMD(血流依存性血管拡張反応)検査ではどれくらい血管が拡張したかを計測します。血管内皮機能が低下しているとNOの産生が少なく
角田夏実選手、ぎっくり腰でも金! かっこよすぎます!
アジア大会2018の柔道女子52キロ級決勝で角田夏実が勝ち、見事金メダルを獲得しました。素晴らしい! この角田夏実、なんと1週間前にぎっくり腰になったそうです。以前には鼻骨の骨折も自分でボールペンを突っ込んで治したという