以前の記事「ほんのわずかな空腹時血糖の増加でさえ、脳はアルツハイマー様のパターンの反応になる」でも書きましたが、血糖値の上昇やインスリン抵抗性によって脳のグルコースの利用が低下しています。しかも、これは高齢者だけの話では
カテゴリー: 認知症
脳のグルコース取込み
脳へのグルコースの輸送を行っているのは、主にグルコーストランスポータータンパク質Glut1とGlut3というものです。これらの輸送体が脳へのグルコース移動の95%以上を仲介すしています。グルコーストランスポータータンパク
脳のケトン体の利用は標準装備
いまだに、脳の「唯一の」エネルギーはブドウ糖だ!と言っている人は、ただの無知か、それともあなたを騙そうとする「詐欺師」かどちらかです。 ケトン体を代謝するのに必要な脳内の酵素の量と活性は、空腹時または飢餓時でも脳のエネル
ほんのわずかな空腹時血糖の増加でさえ、脳はアルツハイマー様のパターンの反応になる
血糖値の上昇と脳の機能低下は関連していると考えられています。糖尿病や耐糖能障害はアルツハイマー病の発症のリスクの増加と関連しています。 18F-FDGというものを使ってPETの検査を行うと、脳のグルコース利用の代謝率を推
塩分制限をすると認知機能が低下するかもしれない
今の一般的な考えでは塩分控えめの方が健康に良いと考えられています。しかし、本当でしょうか? 以前の記事「塩分を制限することによる血圧の低下は、たった1!」で書いたように、実は塩分制限をしても血圧にほとんど関連しないばかり
ファイザーは認知症の薬の開発をあきらめた
ウォールストリ-トジャーナルによると、製薬会社ファイザーはアルツハイマー型認知症やパーキンソン病の治療薬の開発をあきらめたそうです。 「Pfizer Ends Hunt for Drugs to Treat Alzhei
お米の価格が高騰?国は密かに糖質摂取量を減らそうとしているのでは?
最近、頻繁にニュースでお米が高騰しているという話を聞きます。17年産は日照不足の影響もあり、1割程度卸値が上がっているようですが、それよりも国の政策の影響が大きいようです。 減反政策を廃止し、飼料用米への転換を促している
脂肪肝は脳を小さくするかもしれない
脂肪肝は全脳容積の低下と関連していそうです。つまり、脂肪肝があれば早く脳が老化するということです。60歳未満の人では7年以上の老化の速さになるようです。非アルコール性脂肪肝疾患を最も起こすのは糖質過剰摂取です。特に果糖の
認知症患者の割合、日本が第1位!
日本の認知症の割合はOECD加盟国で35か国中第1位だそうです。 「日本は高齢化が進んでいるから」と説明していますが、本当にそうでしょうか? アジアの炭水化物(糖質)の割合は、摂取エネルギー当たりで考えたら欧米よりも高く
肥満や糖尿病では、体にちゃんとブドウ糖があるのに脳のブドウ糖が低下している
脳細胞の代謝の調節不全は、肥満および2型糖尿病とアルツハイマー型認知症などの神経変性疾患と関連があると考えられています。そして、脳はどの臓器よりもブドウ糖(グルコース)を消費します。 通常であれば、血中のグルコース、つま