一野球選手や球団がマスクを寄付したという報道があります。(この記事とこの記事参照)一個人や一企業が手に入れられるのに、国が何で先に手に入れられないのでしょうか?中国などは色々と裏がありそうなので、正式なルートで表立って国が手に入れるのは難しいのでしょうか?
全国的には新型コロナウイルス感染が落ち着いてきましたが、北海道は増加傾向です。
2月28日に独自に緊急事態宣言を出してその時は上手くいったかに見えました。しかし、私はその時はたまたま収まったのではないかと思います。武漢の弱いウイルスの第1波では、かなりの緩々でも十分に自然と終息していったのだと思います。2月の緊急事態宣言時に今よりも道民が本当にしっかり外出自粛をしていたとは思えません。しかし、ヨーロッパ系の強い感染力を持ったウイルスの第2波だと、同じようにやっても拡大は防げないのでしょう。そもそも第1波と第2波ではウイルスが違いますからね。(「日本もアメリカも新型コロナウイルスの第2波か?」参照)
よく報道などで、3月の3連休で自粛が緩んでしまったので、東京などで感染が拡大した、などと言っていますが、東京などが感染増加を示したのは、連休直後の23日ごろからです。連休は関係ありません。その前に国がヨーロッパですでに感染が拡大していたのに、ヨーロッパからの流入を止めていなかったので、強いヨーロッパ系のウイルスが大量に入り込んで拡大したと思います。国民のせいにする前に国の対応が遅かったのが最も悪いと思います。専門家会議もそこをちゃんと指摘してほしいものです。
それでも、アジア人とBCGの恩恵で感染爆発、大量の死亡者数にはならずに済むと思います。東京も大阪も緩々の外出自粛の頃から減少に転じています。北海道で再度増加が始まったのは4月7日ごろで、東京や大阪よりも2週間程度遅く増加し始めたので今がピークなのでしょう。北海道は今日から「都市封鎖に相当する往来自粛」を要請しています。(この記事参照)札幌市民は家にいろ!と言われています。でもまあ、北海道もあと1週間ほどで、だんだんと落ち着くと期待しています。
ところで、新型コロナウイルスによる死亡の増加は、すべてが把握されているわけではないので正確な数値はわからないかもしれません。(「新型コロナウイルスの死者数のカウントと介護施設」参照)しかし、様々な国のいつもの年との差、つまり超過死亡を見るとこのウイルスの与えた影響が推測できます。(図はここより)
上の図は4月までの様々な国の超過死亡を表しています。
国名 | 超過死亡 | BCG |
オーストリア | 13% | 1952-1990、高接種率 |
ベルギー | 60% | なし |
デンマーク | 5% | 1946-1986、デンマーク株、中接種率 |
イギリス | 52% | 1953-2005、デンマーク株、低接種率 |
フランス | 34% | 1950-2007、中接種率 |
イタリア | 90% | なし |
オランダ | 42% | なし |
ポルトガル | 10% | 1965-2017、デンマーク株、高接種率 |
スペイン | 72% | 1965-1981、デンマーク株、低接種率 |
スウェーデン | 27% | 1940-1975、デンマーク株、低接種率 |
スイス | 29% | 1960年代-1987、メリュー株、中接種率 |
アメリカ | 12% | なし |
(BCGの株や接種率については、サトウジュンさんの記事およびこの記事を参照しています。)ある程度BCG接種率や接種開始年で見てみると、超過死亡率と関連しているように見えます。アメリカは全体的な死亡者数は非常に多いですが、超過死亡率としてはそこまで高くないですね。しかし、下の図に示すように、感染爆発のあった都市だけを見ると、アメリカも非常に超過死亡率が高くなっています。
上の図の超過死亡を下の表に示します。(都市名はよくわからないところもあるので省略して、国名だけ書いています)
国名 | 超過死亡 | BCG |
エクアドル | 485% | 1990年代~ |
ブラジル | 175% | 1927~、モロー株 |
インドネシア | 47% | 1999~、パスツール株 |
スペイン | 256% | 1965-1981、デンマーク株、低接種率 |
アメリカ | 341% | なし |
イギリス | 124% | 1953-2005、デンマーク株、低接種率 |
イタリア | 463% | なし |
フランス | 122% | 1950-2007、中接種率 |
スウェーデン | 81% | 1940-1975、デンマーク株、低接種率 |
都市別で見てみるとBCGとの関連はよくわかりませんが、300倍以上の超過死亡率の都市では、BCGを行っていないか、非常に遅く導入されている国の都市です。それ以外の要因を考えると、人口密度や人種も大きく関連していると思います。インドネシアはBCG導入が遅いにも関わらず、超過死亡が低いのはアジアだからかもしれません。ロックダウンしていないスウェーデンの健闘が目につきます。
では、日本はどうかというと、全く今までのところ統計データが出ていません。いつもの年ではすぐに出るわけではないのですが、このような状況の中では、速報値で良いので素早くデータを公表してほしいですね。日本は何もかも遅い気がします。ただ、現在の死亡者数を見たところでは、超過死亡はほとんど誤差範囲でしょう。ちなみに日本の昨年の1週間の死亡者数は約26,500人ですが、(ここ参照)この1週間で新型コロナウイルスでの死者数は100人程度です。
新型コロナで重症化した子供に「非定型の川崎病」の症状 イチゴ舌や発疹に要注意
https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20200428-00175645/
川崎病=BCG接種部位の発赤
https://www.ncchd.go.jp/hospital/sickness/children/030.html
コロナ=BCG=川崎病、この3者が接近した
XYZさん、コメントありがとうございます。
これをもってBCGとコロナの関連とは言えませんね。コロナが川崎病の原因の一つかもしれませんが。