閉経後の女性が意図的に減量すると、子宮体がんのリスクが低下するかもしれない

閉経後の女性が意図的に減量すれば、子宮体がんのリスクが減らせるという研究の記事が出ました。(記事の原文はここ)(論文の原文はここ

 

以下はその研究の記事に要約です。

 

the Women’s Health Initiative (WHI)からのデータの分析によると、閉経後の女性の子宮体がんのリスクが有意に低下しているようです。

このリスクの減少は、意図的に減量したBMI30以上の肥満女性において最も大きく、意図的に体重を減らすことは、安定した体重を維持することと比較して56%もリスクが減少したしたのです。(ハザード比[HR]、0.44; 95%信頼区間[CI]、0.25-0.78)。

さらに、体重を減らしたすべての女性においてでも、29%のリスク低下がありました。

対象は50~79歳の閉経後の女性36,794人。ベースライン登録時と3年後に体重を測定し、体重減少は、ベースライン登録と3年後の体重の5%以上の減少と定義されました。さらに、体重減少が意図的であったかどうかも分類されました。

その後の11.4年間のフォローアップ期間中、566人が子宮体がんを発症しました。

 

米国の子宮体がんの60%近くが過剰な体重に起因すると推定されています。

2016年の子宮体がんの死者数は10,170に達し、5年前と比較して25%の増加となったそうです。

この研究は、体重減少が、人生の後半でも、子宮体がんのリスクを低下させるということを示しています。そして、今回の調査結果は、太りすぎや肥満の成人のがん予防戦略の一環として、減量プログラムの開発を支援しています。

研究者らは、成人期に自記式の体重減少と結びついた他の4件の観察研究で、子宮体がんのリスクがある程度低下していると述べています。しかし、意図的でないことは重要です。なぜなら、意図的でない体重減少はがんの罹患率の増加と高度に相関しているからです。

子宮体がんはアメリカで最も一般的な婦人科がんであり、ほとんどの症例は閉経後の女性にみられます。 女性の約2.8%が生涯にわたって子宮体がんと診断されるそうです。その生涯の発生率は、肥満女性でより高くなると言われています。

多くの高齢者は体重減少の恩恵を受けるには遅すぎると思うし、体重が過体重または肥満であるため、すでにダメージが生じていると考える。しかし、この発見はそれが真実ではないことを示しています。

この調査結果はまた、女性に体重を減らすよう動機づけるはずです。

研究者らは、10ポ​​ンド(約4.5kg)以上体重が増加した女性は、体重が安定している女性よりも子宮体だんのリスクが26%高いことも発見しました(HR、1.26; 95%CI、1.00-1.57)。意図的に体重が減少し、3年後に正常なBMI、25未満の女性は、安定した正常BMIを維持した女性と子宮体がんのリスクが同程度であることが示されました。

ホルモンの使用者と非使用者の間にも有意差はないと報告しています。子宮体がんは高いホルモンと関連があることが知られているため、これは重要でした。

 

いずれにしても、肥満は万病のもと!肥満はインスリン分泌で最も起こることです。最もインスリンが分泌されるのは糖質の摂取です。それがわかれば、痩せることは簡単です。

 

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