会員制のサイトなので一般の人ではページが開けないかもしれませんが、非常に興味深い記事があったので、気になった部分の要点だけ書きたいと思います。(記事はここ)
厚生労働省が自治体や医療関係者向けに「コロナ自宅療養者への医療提供」と題した講演会を開催。そこで新型コロナの診療にあたる医師が講演。
その医師らが最近診療に当たった患者の集計によると、より若年の患者が増えた第5波では、これまで往診依頼のあった中等症II(呼吸不全あり)の患者の96%が「メタボリックシンドロームの基準」に該当する。
最近、診察依頼のあった中等症II以上の患者(30-50歳代の男性が中心)に対し、往診・採血を実施したところ、96%がメタボリックシンドロームに該当し、「基礎疾患なし」とされていたケースの27%に耐糖能異常が見つかった。中には空腹時血糖が約400mg/dL、HbA1cが約13%以上という患者もいた。
「このような糖尿病予備群に該当する患者に血糖管理を行うことなく、高用量ステロイドを使えば糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)のリスクも高まる」と、ステロイド投与前のリスク評価の重要性を強調した。
非常に興味深いですね。「基礎疾患なし」という言葉が独り歩きをして、基礎疾患なしでも重症化するぞ!と煽っていますが、ほとんどが検査していないだけで異常がある人が重症化しているのでしょう。
メタボリックシンドロームだろうと耐糖能異常だろうと検査しなければ基礎疾患とはなりません。病院にさえ行かなければ全ての人は基礎疾患なしです。そうではなく、重症化する人の多くには恐らく、それなりの異常があると思います。
メタボも耐糖能異常も糖質過剰症候群です。糖質制限で重症化をゼロにはできないかもしれませんが、大きくリスク低下ができるはずだと思います。
飽食日本ではメタボがカジュアル化・標準化し、自覚しにくい状況と思います。
逆に健康的な体形の人が「痩せすぎじゃない?」とちゃんと食べるようアドバイスされたり。
鈴木 武彦さん、コメントありがとうございます。
メタボは日本以外でも、世界的なことですね。