新型コロナウイルスワクチンによる若者の心筋炎の3か月後

新型コロナウイルスワクチンの接種が続いていますが、ベネフィットはほとんど無いのにリスクが上回る若者たちに、なぜ接種の必要があるのでしょうか?特に心筋炎はその後の生活にも影響を与える可能性があります。厚労省のホームページでは、感染によって心筋炎になることがあり、その方が頻度も重症度も高いから、ワクチン接種した方が良いという内容です。

「ワクチン接種後に心筋炎や心不全が疑われた報告の頻度やその重症度、突然死の報告頻度よりも、新型コロナウイルスに感染した場合のそれらの発症頻度は高く、重症です。」ここ参照)

たとえこのことが事実だとしても、それは以前の新型コロナウイルスの話です。デルタ株までの話と、大きく弱毒化したオミクロン株では全く話が違うはずなのに、以前の危険性の話で煽っています。ウイルスは弱毒化しても、ワクチンは弱毒化していません。

国も専門家も、たとえ心筋炎になっても軽症で終わることを強調していますが、アメリカから出された研究では、そうではないように思えます。

2021年1月12日から11月5日までの間に、12歳から29歳で、mRNAの新型コロナワクチン接種後に989例の心筋炎が VAERS(ワクチン有害事象報告システム) に報告されました。これらのうち、836人 (85%) は、心筋炎発症後少なくとも90日経過していました。836 人の患者のうち、204人は連絡先の電話番号がなく、257人 は連絡が取れませんでした。残りの375 人のうち、357人 (95%) が調査に同意しました。

2021年8月24日から2022年1月12日までの間に、対象となる836人のうち519人に連絡を取り、データを収集しました。ほとんどの患者は男性 (519人のうち457人[88%]) で、すべての年齢の中央値は17歳でした。

医療提供者(恐らく担当した医師)は393人のうち320人 (81%) の心筋炎は回復したと考えていました。261人 (66%) の患者は完全に回復したと見なされ、59人 (15%) の患者はおそらく回復しただろうと見なされました。61人 (16%) は改善したが完全には回復していない状態で、4 人は最初の心筋炎診断時と同じ状態でした。これらの 65人は、完全には回復していないと分類されました。8 人の患者の回復状態は不明でした。

最後の患者の診察に基づいて、医療提供者は、393人の患者のうち62 人 (16%) が心筋炎で発生する可能性のある症状を少なくとも1つ持っていたと報告しました。

しかし患者自身は、調査日の 2 週間前に、357人の患者のうち178 人 (50%) が、心筋炎で発生する可能性のある症状 (胸の痛みまたは不快感、疲労、息切れ、または動悸) を少なくとも1つ持っていると報告しました。心筋炎から回復したと見なされなかった患者は、回復したと見なされた患者よりも頻繁に疲労を報告しました (12人 [43%]対40人 [21%])。

医師と患者の報告にかなりの乖離が認められますね。

調査対象の357人の患者のうち、267人 (75%) が学校または仕事に在籍していましたが、そのうちの43人 (16%) が、調査日の 2 週間前に学校や仕事を欠席したと報告しました。これらの43人の患者のうち、15人 (35%) が心筋炎に関連していると自分では考えていました。

調査対象の 357 人の患者のうち、249 人 (71%) が患者調査を完了しました。下の図のように249人のうち、4 人 (2%) がセルフケア、13 人 (5%) が可動性、49 人 (21%) が通常の活動、74 人 (30%) が痛み、114 人 (46%) が不安およびうつ病を報告しました。(図は原文より、表は原文より改変)

ほとんどの患者は、心筋炎の診断後に入院しました (519人のうち484人 [93%])。医療提供者の調査によると、これらの484人の患者のうち、393人 (81%) の患者がケアのレベルに関する情報を持っていました。これら 393人の患者のうち99人 (25%) が集中治療室で治療を受け、1 人 (<1%) の患者は体外式膜型人工肺(ECMO)を必要としました。追跡中に死亡は発生しませんでした。

393人のうち326人(83%)は最初の診断時に身体活動の制限がありましたが、最後のフォローアップ時では125人(32%)でした。心筋炎から回復したとされた人でさえも91人が身体活動制限がありました。これは医師の判断で制限されているのか、患者自身が制限しているのかわかりませんが、完全に回復したとは言えない状況ではないかと思います。3か月たっても3分の1は身体活動の制限が残っているのです。

さらに、393人の患者のうち104人 (26%) は、最後のフォローアップ時でも、心筋炎に関連する毎日の薬を処方されていました。回復したとされた人でさえ、68人が処方されていたのです。これも完全に回復とは言えません。

上の図は最初の診断時(紺色)、最後のフォローアップ時の異常(青)と心機能検査の異常(緑)を示しています。もちろん多くは改善していますが、3か月後であっても、多くの人に異常を認めました。異常な心臓のリズムモニタリング(ホルター心電図だと思います)を示した10人中8人で不整脈、3人に伝導遅延またはブロックがあり、5人に頻繁な期外収縮がありました。これらの10人の患者のうち、3人はフォローアップ心臓 MRI で後期ガドリニウム増強を認めました。後期ガドリニウム増強効果は心筋線維化(線維瘢痕)の存在を反映するものです。

フォローアップ中に心臓 MRI を受けた151人のうち、81 人 (54%) に1つ以上の異常がありました。異常な心臓MRI所見には、後期ガドリニウム増強71人(47%)、炎症または浮腫22人(15%)、壁運動異常6人(4%)がありました。

後期ガドリニウム増強または進行中の心筋炎の証拠を有する67人の患者のうち、追加のフォローアップ検査では、5人 (7%) で異常な心エコーを認め、5 人 (7%) で異常なトロポニン濃度、14 人 (21%) で異常な心電図が認められました。

ワクチン接種で心筋炎となり、その3か月後であっても3分の1は身体活動に制限があり、20%の人には心臓 MRIで1つ以上の異常を認めています。

もちろん、全員が全くの健康な若者ではなく、19%は何らかの疾患も持っており、28%は肥満でした。それであっても、このワクチンは若者の心臓の大きな影響を与えるリスクを持っています。

日本でもこれまでに、ファイザーのワクチンで29歳までの若者の心筋炎および心膜炎の報告は193人(死亡3人)で7歳や8歳の子もいます。モデルナでは183人(死亡2人)です。

5〜11歳の子ども達への新型コロナワクチン接種の「努力義務」規定は明らかにおかしいです。将来のある子供たち、若者たちへのワクチン接種は即刻中止すべきです。全ての国民で、このワクチンの「本当の」安全性、危険性がわかるまで一旦やめるべきです。それでも接種したいなら、打ちたい人だけ好きなだけ打てば良いのです。国が勧めるワクチンではありません。

国は全く国民の健康を考えていません。考えているのは在庫処分です。感染は自然に増加し、ワクチンとは関係なく自然に減少します。この第7波ももうかなり下火です。国民のたとえ100%がワクチン接種をしようとも次の波は来るでしょう。しかし、1日も早く2類扱いをやめて、現在のようにどんどん検査をしたり、マスコミが連日報道したりさえしなければ、誰も関心を寄せず、普通の風邪として扱えるようになります。海外に目を向ければ日本の異常さがわかります。こんなことを続けている日本人は異常なんです。

 

「Outcomes at least 90 days since onset of myocarditis after mRNA COVID-19 vaccination in adolescents and young adults in the USA: a follow-up surveillance study」

「アメリカの青年および若年成人におけるmRNA COVID-19ワクチン接種後の心筋炎発症から少なくとも90日後の結果:追跡調査研究」(原文はここ

3 thoughts on “新型コロナウイルスワクチンによる若者の心筋炎の3か月後

  1. 何かを犠牲にしてでもベネフィットを得ようとする、得る事ができる「勢力」?が勧めてるんでしょう。

  2. 2回目のコロナワクチン接種後に不整脈が出始め、肺炎球菌ワクチン接種で不整脈が悪化。3回目のコロナワクチンで脈が飛ぶ不整脈が継続。卵油で今のところ不整脈は無くなりました。

    1. アラジンさん、コメントありがとうございます。

      不整脈がなくなり良かったですね。
      このワクチンはマッチポンプのように思えてなりません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です