「高級」食パンって何?

私の地元に全国展開している食パン屋さんができて、行列ができているようです。

その食パン屋さんは高級な食パンの専門店ということですが、自ら「高級」という言葉を使っており、こだわりもあるようです。糖質たっぷりのパンを食べない私としては、関係ありませんが、食パンに「高級」と付けるのには、さぞかし良いものを使っているのかと思いきや、私としてはありえない材料を使用していました。

原材料名:小麦粉・乳等を主要原料とする食品・砂糖・マーガリン・バター・ハチミツ・食塩・パン酵母

「小麦だけではなく、生クリーム、バターまで徹底して素材を吟味」したそうですが、バターよりも「マーガリン」の方が多く含まれています。吟味したけどマーガリンを使ったのです。マーガリンと言えばトランス脂肪酸を含んだ代表的な食材です。そんなものを使っていて「高級」というのは疑問です。

「蜂蜜を配合したことで、ほのかで上品な甘み」と言っていますが、砂糖の使用量の方が多いのです。

これでいて、1斤数百円します。アメリカでは2018年6月から「トランス脂肪酸」の食品添加物の使用を全面的に禁止することを発表しています。そのトランス脂肪酸を含んでいるマーガリンを使いながら、「高級」と自分で言ってしまうのには驚きであり、またそれを行列に並んでまで買う日本人のトランス脂肪酸に対する危機感の無さにはさらに驚きです。トランス脂肪酸は世界中のいくつもの国が使用禁止にするものです。

そこで、他の食パンを調査すると、なんとセブンイレブンでもイオンでもマーガリンを使っていない食パンはいくつも見つかりました。

まず、セブンイレブンの「セブンプレミアムゴールド フランス産発酵バター香る生クリーム使用の金の食パン」

原材料名:小麦粉、クリーム(乳製品)、砂糖、乳等を主要原料とする食品、バター、発酵種、食塩、パン酵母、(一部に乳成分・小麦・大豆を含む)

それでいて先ほどの「高級」食パンの値段の半分近くの256円です。

次に「セブンプレミアム セブンブレッド」

原材料名:小麦粉、砂糖、食用こめ油、パン酵母、食塩、発酵種、米粉、バター、小麦ふすま、(一部に乳成分・小麦・大豆を含む)

これの値段は1斤145円

イオンでは「Free From pain de mie with olive oil パン・ド・ミ 角食」

原材料名:小麦粉、砂糖、発酵風味料、オリーブ油、食塩、パン酵母、乳等を主要原料とする食品、(原材料の一部に大豆を含む)

値段は181円

そして、添加物の塊で有名なヤマザキパンが放つ「最高級食パン」の「ゴールドソフト」

原材料名:小麦粉、バター、卵、糖類、クリーム、マルチトール、脱脂粉乳、パン酵母、乳脂肪、食塩、植物油脂、発酵種、発酵乳、全粉乳、乳化剤、香料、イーストフード、V.C、 カロテノイド色素

ここにもマーガリンは入っていません。しかし、やはり添加物たっぷり。それでも「最高級」と自分で言ってしまうのは非常に面白いです。値段は3斤で1620円です。1斤当たり540円です。ただし、月に何回かしか買えません。

しかも、100gあたり0.6gのトランス脂肪酸を含んでいます。他の原材料に含んでいるのでしょう。意外にも普通の食パンのトランス脂肪酸は0gです。なんででしょう?今はマーガリンのトランス脂肪酸も減らす努力をしているからだと思いますが、本当は完全なゼロではないでしょう。もちろんバターも天然とはいえ、ゼロではありませんが。

平均的なアメリカ人は1日当たり5~6gのトランス脂肪酸を摂取しているというのですが、食パン1斤は340gなので、この食パンを1斤食べてしまえば、2g以上のトランス脂肪酸を摂ることになります。(さすがに一人で1斤は食べないか?)また、それに1日で様々な外食等でトランス脂肪酸を摂取する機会があるとすると、アメリカ人よりは少ないとしても日本人もその半分から3分の1ぐらいは摂取している可能性があります。

「高級」な食パンがどの程度トランス脂肪酸を含んでいるか、是非表示して消費者を安心させてもらいたいですね。せっかく「高級」と名乗っているのですから。

そして、パンに限らず、すべての商品にトランス脂肪酸の含有量の表示を義務付けしてほしいものです。

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