トライアスロンでの死亡はまれではない!

先日コメントをいただきましたが、マラソンなど過酷なスポーツは無理をしないことが大切だと思います。マラソンやトライアスロンの人気は非常に高まっていますが、やはり死亡率や心停止の割合は決してまれではありません。

「Death and Cardiac Arrest in U.S. Triathlon Participants, 1985 to 2016: A Case Series」

「米国トライアスロン参加者の死亡と心停止、1985〜2016年:症例集積」(原文はここ

要約
レース関連のトライアスロンの死者の報告は、アスリートの安全に関する問題を提起している。1985年から2016年までの米国トライアスロン参加者の死亡および心停止に関する情報が集められ、2006年から2016年までのUSAT認可トライアスロンレースにおける死亡または心停止の発生率を計算した。

結果:
合計135人の突然死、蘇生された心停止、および外傷に関連した死亡が集められた。被害者の平均年齢は46.7±12.4歳であり、85%は男性であった。ほとんどの突然死および心停止は水泳区域で起こった(90人)。他は、自転車走行中7人、ランニング中15人および競技後回復中に8人発生した。自転車の間に15人の外傷関連死亡が発生した。USAT参加者 4,776,443人における死亡または心停止の発生率は、100,000人あたり1.74人であった(男性で2.40人、女性で0.74人)。男性では、リスクは年齢とともに大幅に上昇し、60歳以上の人では100,000人あたり18.6人とリスクが大幅に増加しました。死亡または心停止のリスクは、短距離、中距離および長距離のレースで同様であった(参加者100,000人あたり1.61人対1.41人対1.92人)。剖検では、61人の死亡のうち27人(44%)が臨床的に心血管異常に関連しており、最も頻度が高かったのはアテローム性冠動脈硬化症または心筋症であった。

結論:
トライアスロンでの死亡や心停止はまれではない。大部分は中年以上の男性に発生している。トライアスリートでの突然死の大部分は水泳中に起こり、臨床的にサイレントな心血管疾患は死亡率の予期外の割合で存在していた。

今回の研究はトライアスロンですが、マラソンでも同じだと思います。

この研究で注目すべきは、60歳以上の男性の発生率でしょう。10万人当たり18.6人と非常に高い割合です。女性とは発生率に差があるのは、この要約だけではわかりませんが、男性はやっぱりレースとなると、頑張ってしまって、自分の力以上のことをやってしまうのかもしれません。実際に私がそうですから。

また、死因の4割以上が心血管系のもので、最も頻度が高いのがアテローム性冠動脈硬化症と心筋症です。心筋症はスポーツのし過ぎで肥大してしまった心筋が原因と考えられますが、最も注意すべきはアテローム性の動脈硬化によるものです。過酷なレースは、そのものが炎症を起こしますが、やはりレース前のカーボローディングや、レース中の多量のスポーツドリンク、レース後の回復のためだと思っての糖質いっぱいの食事がアテローム性動脈硬化を促進してしまいます。普段の練習でも同じように多量のスポーツドリンクと糖質過剰摂取があるでしょうからなおさらです。

スポーツには糖質が必要ない、またはそれほど多くは必要ないということを早く認識してほしいものです。糖質、インスリンが炎症を助長し、激しい運動は一時的なインスリン抵抗性を招きます。

マラソン、トライアスロンブームはまだ続くと思いますが、マラソンやトライアスロンをしている方は十分に注意して楽しんでください。

運動するときスポーツドリンクは必要なし!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする