厚労省の調査で2016年に糖尿病疑いが初めて1千万人を超えたそうです。ヘモグロビンA1cが6.5%以上の数の推計ですが、ヘモグロビンA1cが6.0%以上6.5%未満で、糖尿病の可能性が否定できない「予備軍」は1千万人で、前回より100万人減ったということです。
ヘモグロビンA1cが6.0%ということは平均の血糖値が120ということなので、食後血糖値は恐らく180は超えているのではないでしょうか?もう、「疑い」だろうと、「予備軍」だろうとヘモグロビンA1c6以上というのはもう危険なレベルだと思います。ここら辺の数字はどこで線を引くかだけの問題ですので、食後高血糖でインスリン過剰分泌の人が2千万人以上いるということになります。
ただ、「予備軍」減少しているのは非常に明るい兆しなのかもしれません。これだけ「糖質制限」という言葉が一般的になったのも一つの要因になっているでしょう。
しかし、下の記事にある図は相変わらず、どうしようもないもので、ちゃんと本当のことを書いてほしいものです。つまり、減らすべきは脂肪ではなく、「糖質」だということを明示すべきです。また、いつもの通り「バランス良く」という根拠のない言葉もダメです。厚労省の「バランス」を守ったら、確実に「予備軍」は糖尿病になります。
先日の記事「簡単に言えば、脂肪は「善」、糖質(炭水化物)は「悪」」で書いたPURE研究の結果が全く反映されていません。残念です。
あと「肥満に気をつける」「適正体重を維持」と書いてありますが、実際にはどうやって?というのが大切です。みんな肥満になりたいとか、適正体重を超えたいと思ってなっているわけではありません。やせる方法がわからないのです。もちろん一時的にしか続かないダイエットなどを試す人もいるかもしれませんが、ずっと痩せたままでいるのは正しい方法を知らなければ難しいのです。肥満は糖質摂取によるインスリンの大量の分泌が起こり、インスリンの作用で脂肪をため込むのです。そのメカニズムさえわかれば肥満を回避することは、糖質を避けることだと簡単にわかります。
糖尿病になりやすい人のチェック項目も苦笑してしまいます。いつまでたってもマスコミは真実を語りません。スポンサーへの配慮が一番ですから。
(朝日新聞デジタルの記事は下のリンクをクリックしてください。)
「糖尿病疑い、初めて1千万人超える 高齢化も影響」
私なりの記事にある「糖尿病にならないためには」を書きます。
糖尿病にならないためには
お腹いっぱい食べる→脂肪はいっぱい摂る、糖質はほんの少量に抑える。
厚労省のバランスは無視する。
もっと歩けたら歩く→もちろん運動はしたほうが良い。
しかし、糖尿病になるかどうかは食事が最も重要
肥満に気をつける?→糖質制限をすれば、自ずと肥満は回避できる。
肥満に気をつけるのではなく、糖質摂取に気をつける。
糖尿病になりやすい人
□肥満気味 □外食で糖質摂取が多い
□糖質が多く、あまり脂質を食べない
□糖質を摂る機会が多い
□主食(米、パン、麺など)を毎食食べている
□糖質の入ったドリンクを飲む機会が多い
□糖質を摂る回数が多い(1日3食+おやつ、ジュースなど)
□糖質は体に重要な栄養だと思っている
□厚労省や医師、栄養士がいう「3食規則正しく、バランス良く」が大切だと思っている
□親や兄弟が糖尿病
□血糖が高いと言われたことがある(これはもう糖尿病では?)
□高血圧と言われ、薬を飲んでいる
□妊娠時に尿から糖が出たと言われた
(同じような項目ばかりでごめんなさい)