薬を使って痩せようとする人の気持ちは十分には理解できません。薬にはリスクが伴います。薬では健康にはなれませんし、痩せる前に体のどこかに異常が出る可能性もあります。食事だけで十分に痩せられるのに、安易な考えで薬を使うのか、それとも糖質の依存が強すぎて、食事の変更ができないのか?
同じように、筋肉をつけるためにステロイドまで使う人の気持ちは理解できません。もちろん競技スポーツでは禁止されていますが、筋肉増強やレクリエーションフィットネスには使用する人もいるのでしょう。様々なスポーツにしても、筋トレにしても自分の行ったトレーニングの成果が重要なのではないかと思います。ズルをして良い結果が出ても、私は嬉しくありません。
ステロイドでマッチョになる人は、通常の筋トレとは違う場面でドパミンが出てしまって、抜け出せないのでしょうね。
アナボリックアンドロゲンステロイド(AAS)は一般的に死亡率が増加すると言われています。
今回の研究では、2006年から2018年の間にデンマークのフィットネスセンターでAASを使用したことでアンチ・ドーピング・プログラムで制裁を受けた男性1189人を対象としています。対照群は年齢と性別を一致させた59,450人です。平均11年間の追跡調査しました。ただし、AAS使用者が制裁を受けた後に使用を中止したか、継続したかは不明であり、投与量やAASの種類も特定されていません。(図は原文より)
上の図は横軸が年数、縦軸が様々な心血管疾患のリスクです。左上から心筋梗塞、PCI(経皮的冠動脈形成術)、静脈血栓塞栓症、左下から不整脈、心筋症、心不全です。もちろん赤いグラフがAAS使用者で、青が対照群です。
明らかにAAS使用者の心血管疾患が増加しています。
上の図に示すように、急性心筋梗塞リスクは3.00倍、PCI(経皮的冠動脈形成術)または冠動脈バイパス術は2.95倍、静脈血栓塞栓症は2.42倍、不整脈は2.26倍、心筋症8.90倍、心不全は3.63倍でした。心停止と脳梗塞は人数が少なく、分析できませんでした。
特に心筋症はおよそ9倍です。恐ろしいですね。
こんな危険を冒してまでも、ステロイドで筋肉を増強したいと思ってしまうなんて、人間という動物は不思議です。同様に、太って息切れがして、膝や腰が痛くなって、様々な病気になって、いくつもの薬を飲まなきゃならなくて、それでも糖質をたっぷり摂りたいと思うなんて、人間という動物は不思議です。
「Cardiovascular Disease in Anabolic Androgenic Steroid Users」
「アナボリックアンドロゲンステロイド使用者の心血管疾患」(原文はここ)
「膝や腰が痛くなって、様々な病気になって、いくつもの薬を飲まなきゃならなくて、それでも糖質をたっぷり摂りたいと思うなんて、人間という動物は不思議です。」
こうなるとシンドクて運動は億劫、
手軽に快感を得られる糖質や痛み止め
等への依存、の悪循環ですね。
食品会社や製薬会社にとっては
良いお客さまでしょうが。
鈴木武彦さん、コメントありがとうございます。
リピーターが多い方が企業にとっては都合が良いのでしょう。
どのようにリピータを増やすかという戦略が上手くいっているのだと思います。