肥満は自己免疫疾患のリスクを増加させる

私は自己免疫疾患も糖質過剰症候群だと考えています。

糖質過剰症候群の代表的な症状の肥満と自己免疫疾患との関連はどうなっているでしょう。

まずは、BMIと43の自己免疫疾患との関連性を分析した研究です。デンマークの75,008人の女性を、中央値11年間追跡調査しました。追跡調査期間中、2,430人(3.2%)の女性に合計2,607件の新規自己免疫疾患が発現しました。肥満女性では、正常体重女性(BMI18.5~≤25 )と比較して、あらゆる自己免疫疾患のリスクが1.27倍上昇しました。

サルコイドーシスは3.59倍、1型糖尿病は2.67倍リスクが上昇しました。他にも乾癬2.16倍、関節リウマチ1.53倍でした。

次には26件の研究のメタアナリシスです。BMIが30超の人と、BMI25未満(正常体重)とを比較しています。

肥満は、正常体重と比較して、関節リウマチの発症の可能性が1.11倍になりました。また、肥満は正常体重と比較して関節リウマチ発症リスクを30%上昇させました。

肥満の乾癬の発症の可能性は1.35倍でした。乾癬発症リスクは18%上昇することが示されました。さらに、肥満は正常体重と比較して多発性硬化症発症リスクを49%上昇させました。クローン病発症リスクを35%上昇させました。

肥満は自己免疫疾患のリスクを1.41倍増加させました。

拙著でも書いたようにNETs(好中球細胞外トラップ)は、自己免疫疾患における自己寛容の破壊に、様々な経路で寄与していると考えられます。高血糖はNETsを誘発します。

つまり、糖質過剰摂取が自己免疫疾患の根本原因の一つでしょう。自己免疫疾患を発症したくなければ、糖質過剰摂取に注意しましょう。発症してしまったら、すぐに糖質制限をしましょう。

「Obesity as a Risk Factor for Autoimmune Diseases: A Systematic Review and Meta-Analysis」

「自己免疫疾患の危険因子としての肥満:系統的レビューとメタアナリシス」(原文はここ

「Body mass index and risk of autoimmune diseases: a study within the Danish National Birth Cohort」

「BMIと自己免疫疾患リスク:デンマーク国立出生コホートにおける研究」(原文はここ

2 thoughts on “肥満は自己免疫疾患のリスクを増加させる

  1. 肥満の人は「まだ大丈夫」
    認識多くて、対策へと腰は重い。

    糖質制限して、運動継続する、
    というsimpleな正解は不人気です

    1. 鈴木武彦さん、コメントありがとうございます。

      人間、今までずっと続けてきたことを変えることは嫌なんでしょう

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です