ヒトの精子の構造について、初の発見?って、まだわかっていないことがあったの?

男であれば、いつでもどこでも(?)取り出すことができる精子について、初めての発見があったとのことで、実は驚いております。それは、これまでわかっていなかったの?ということです。非常に身近というと変ですが、簡単に採取できる精子の構造について、まだわからないことがあったというのが驚きです。

ヒトの精子のしっぽにらせん状の構造が存在していることが初めてわかりました。(図は原文より)

 

まだ、どのような機能なのかはわかっていませんが、不妊症に関連している可能性もあるようです。

「A lumenal interrupted helix in human sperm tail microtubules」

「ヒト精子尾の微小管における内腔のらせん構造」(原文はここ

「ヒトの精子のしっぽに謎のらせん構造、初の発見 運動能力に関係? 不妊症の治療薬や避妊薬の開発につながる可能性も」(記事はここ

不妊症の原因の3分の1~半分は男性側にあるとされています。そして、精子の機能や数を減らすのは高血糖、肥満、慢性炎症、酸化ストレスなどなのでは?と考えています。40年前に比べて、欧米などの国では精子の数が半減しているとも言われています。

「Obesity or Overweight, a Chronic Inflammatory Status in Male Reproductive System, Leads to Mice and Human Subfertility」

「肥満または過体重、男性生殖器系の慢性炎症状態がマウスおよびヒトの不妊症をもたらす」(原文はここ

またイブプロフェンなどの鎮痛剤でも精子の機能が低下するともいわれています。

「Ibuprofen alters human testicular physiology to produce a state of compensated hypogonadism」

「イブプロフェンは、ヒト精巣の生理を変化させ、補正された性腺機能低下症の状態を生じる」(原文はここ

まだまだ、人間の体は未知のことが多く、非常に興味深いですね。

この記事とのつながりで面白かったのは、精子が自分の仲間というか、兄弟を認識できているかもしれないという記事です。

「精子は“兄弟”認識、群れで卵子目指す」(記事はここ

マウスの精子は同じオスの精子同士、群れを作って卵子を目指すそうです。その方が泳ぐ速度が速くなるようです。オリンピックの「チームパシュート」で前の日との後ろで滑ると空気の抵抗が減って速く滑れる、ということと同じでしょうか?群れをつくると抵抗が少なくなるのかもしれません。

別のオスの精子が混ざっている状態でも、精子は同じオスの精子を見分けて群れを作るそうです。

これはマウスの話であり、人間はどうかわかりません。人間はマウスほど別のオスの精子が混ざりる可能性が少ないので、もしかしたらこのような群れは作らないかもしれません。ペニスの亀頭のくびれの部分のカリは、他のオスの精子を掻き出すために進化したとも考えられているので、精子の行動の仕方が違う可能性はあるでしょう。

いずれにしても、子供を欲しいと思っている夫婦が今のような質の低い食事を摂っていると、不妊症で悩む可能性も高くなると思います。

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