熊本の地震、本当にすごいですね。日本に住んでいる限り、どこで起こってもおかしくないなと思います。
さて、熊本の地震の報道で、4月14日に震度7の地震が起きて、15日の夜には気象庁は「震度6弱(マグニチュード=M=6.0)以上の可能性が20%、震度5強(M5.5)以上は40%と予想している。」と言っていました。
そしたら16日の午前2時前に震度6強が起き、5強以上が頻繁に起きました。16日には気象庁は14日は前震で16日の地震が本震だなんて言っていました。後出しじゃんけんですよね!起きてからこうだったなんて言われても困るし、誰でも言える。15日の予想は何だったのでしょうか?降水確率20%を外したのと訳が違う。一般人の感覚は20%ならまず起きる可能性は少ないと思ってしまいます。しかし、この確立というのは同じ状況が10回あればそのうち2回は起きるというものだそうです。地震が普段起きる確率からすればとてつもなく高い確率ですが、降水確率並みの安易な発表で本当にいいのでしょうか?そして、起きてから16日のが本震でしたなんて、専門家としてはどうなんでしょうか?それよりも予想ができないとはっきり言った方がまだましです。実際に予想なんてできていないのですから。
最近は南海トラフ地震、東海地方の地震ばかりが取り上げられていて、まさか熊本にと思っていました。しかし、いざ熊本に地震が起きると、「以前から危険だと言われてきた断層」と報道されています。東海地方に大きな地震が起きる起きると言われ続けていますが、その前に阪神大震災、東日本大震災、そして今回の熊本の地震と予想になっていません。もう一度書きますが、予想はできないということをはっきり言うべきです。日本全国どこに起きても、いつ起きてもおかしくないんです、だからいつでも想定しておいてくださいというべきです。
そして、ある番組では災害に会った人の「心のケア」が必要だと力説していました。もちろん、災害に会ったすぐは恐怖や不安や悲しみでいっぱいでしょう。しかし、いわゆる「PTSD」は本当にそんなに起きるのか、私は疑問です。アメリカから持ち込まれたPTSDの診断、治療をそのまま日本に当てはめることはできません。そこには文化の違いが大きすぎるからです。文化が違えば、悲しみ方、ショックの受け方も違います。そして、日本の精神科医の中に心のケアができる人が何人いるでしょうか?日本の精神科の診療現場を知っていれば、精神科医がこういった災害になった方の心のケアができるとは思えないと思います。薬で治療できるものでもありません。ここで安易に薬で治療してしまうと余計に長期間苦しむことになると思います。
また、本当に心のケアが必要だと思うのならば、今どん底にいる人たちにインタビューするなよ!大変に決まってるだろ!大変な経験を思い出させて、その人を泣かせて、「心のケア」が…なんておかしいでしょ!中には家がつぶれて、家族を亡くした人にまで「お気持ちはいかがですか?」ってインタビューしていたやつもいました。アホか!報道という名のもとに何でもありか!
ただ、今回のテレビは前回の東日本大震災の時と違って、自粛が少なくてホッとしています。世の中も前回の大震災で学んだのか、過剰な自粛は起きていないように感じます。(報道されていないだけかも?)ACのコマーシャルも少なくていいです。世の中が自粛したって、災害にあった人が助かるわけでも、喜ぶわけでも、復旧が早くなるわけでもありません。誰も得しません。苦しいことや悲しいことがあっても前に進むしかないのですから。自分にできることがあれば何かすることは個人レベルではしてもいいと思います。しかし、義援金の強制、自粛の強制はすべきではないと思います。