【函館】函館市内で26日に開かれた「2016函館マラソン」(道南陸上競技協会、函館市、北海道新聞函館支社など主催)の大会実行委は29日、一般参加のフル男子50歳代の部とハーフ男子70歳代の部の優勝者が規定のコースを走っていないとして2人の記録を削除し、2位以降の順位を繰り上げた。

 実行委によると、出場者からタイムについて疑問の声が上がり、記録を精査して分かった。ハーフは5キロごと、フルは5キロ地点のほか、10キロ地点から10キロ刻みで通過タイムを記録している。フル男子50歳代の優勝者は5、20キロ以外の通過記録が無く、ハーフ男子70歳代の優勝者は発着点以外の記録が無かった。

 実行委は本人に確認した上、大会審判長らと協議し、記録の削除を決めた。2人のうちフルに出た男性は「体調不良でハーフのコースを走った」とし、ハーフに出た男性は理由を明らかにしていないという。このほかフル男子40歳代の部の1人の通過記録がないとして記録を削除した。

 函館マラソンは北海道新幹線開業を記念して初めてフル、ハーフ同時に開かれ、フル、ハーフとも男女別に部門を問わず全出場者の3位までが表彰されたが、今回の2人は含まれていない。