この人たちは何のためにマラソン大会に出場しているのでしょうか?理解に苦しみます。不正は意図的にしないとできません。だって、体調が悪いからという理由で、フルマラソン出場選手がハーフを走るなんて、完全に自分の意思でしょ?体調不良でリタイアはカッコ悪いから?上手くいけば不正して優勝を手にでき、みんなに「優勝したぞ!」と自慢できるから?
これまで、誰にも認めてもらえない人生だったのでしょうか?「承認欲求」を満たしたくて仕方なかったのかもしれません。「すごいね!」って言って欲しいんでしょうね。ある意味、「すごい」ですね。「こんなにわかりやすい不正をして、優勝をだまし取るなんて、すごいですね!」
私は自分もマラソンをやっている人間として、思うのは、マラソンを走ることって自分自身のためだということです。チームスポーツではないし、途中で止めても悔しいだけで誰にも迷惑は搔けません。フルマラソンを途中でリタイアしても、全くカッコ悪くありません。それぐらいキツイスポーツですから。また、無理をすれば命にかかわる場合もあるんですから。
70代のハーフで不正して優勝した人も、「70代でハーフを走ることだけでもすごいこと」で良いんではないでしょうか?さらに言えば、「すごく」ても「すごくなく」てもどっちでも良いんではないでしょうか?自分で練習して、その成果をレースで出して、上手くできることもあれば、できないこともある、そして次の改善点が見つかる。そしてまた練習。この繰り返しで良いんではないでしょうか?国を背負っているわけでも、生活がかかっているわけでもないのに。
いろいろな人がいるもんです。
函館マラソン部門優勝の2人 規定外走行で記録削除
06/30 07:00 北海道新聞より一部抜粋
【函館】函館市内で26日に開かれた「2016函館マラソン」(道南陸上競技協会、函館市、北海道新聞函館支社など主催)の大会実行委は29日、一般参加のフル男子50歳代の部とハーフ男子70歳代の部の優勝者が規定のコースを走っていないとして2人の記録を削除し、2位以降の順位を繰り上げた。
実行委によると、出場者からタイムについて疑問の声が上がり、記録を精査して分かった。ハーフは5キロごと、フルは5キロ地点のほか、10キロ地点から10キロ刻みで通過タイムを記録している。フル男子50歳代の優勝者は5、20キロ以外の通過記録が無く、ハーフ男子70歳代の優勝者は発着点以外の記録が無かった。
実行委は本人に確認した上、大会審判長らと協議し、記録の削除を決めた。2人のうちフルに出た男性は「体調不良でハーフのコースを走った」とし、ハーフに出た男性は理由を明らかにしていないという。このほかフル男子40歳代の部の1人の通過記録がないとして記録を削除した。
函館マラソンは北海道新幹線開業を記念して初めてフル、ハーフ同時に開かれ、フル、ハーフとも男女別に部門を問わず全出場者の3位までが表彰されたが、今回の2人は含まれていない。