血糖値の上昇は毎日の生活の中で、知らない間に人間の体を傷つけています。そして、一旦病気になってしまうと、さらに血糖値は重要なものになることがあります。
急性心筋梗塞で入院した人の入院後の血糖値と入院中に院内で死亡する可能性を分析した研究があります。(図は原文より)
上の図は横軸が入院後の血糖値、縦軸が院内死亡のオッズ比です。100~110の血糖値の人と比較すると血糖値が上昇するにつれ、どんどん院内死亡の可能性が高くなっていきます。血糖値が200を超えると13倍になっています。
こんなに血糖値が死亡するかどうかを左右するのに、入院中の食事での糖質量はどのようになっているでしょうか?もちろん、通常通りです。つまり、糖質過剰食が提供されます。そして、血糖値が高ければインスリンを投与されたり、薬を処方されるだけなのです。
糖質を摂らなければ血糖値は上がらないのに、わざわざ血糖値を上げる食事を食べさせます。どうにかして欲しいものです。
「Glucose Normalization and Outcomes in Patients With Acute Myocardial Infarction」
「急性心筋梗塞患者における血糖値の正常化と転帰」(原文はここ)