先日10月8日に放送されたNHKスペシャル“血糖値スパイク”が危ない ~見えた!糖尿病・心筋梗塞の新対策~を見ました。これまで食後血糖値が急上昇するグルコーススパイク(血糖値スパイク)というものはほとんどマスコミに取り上げられていませんでした。江部先生は何年も前からその危険性をずっと言っていましたが、日本糖尿病学会の面々はほとんど重要視していないように見えていました。
しかし、このような番組で取り上げたことにより、食後の血糖値上昇が非常に危険なことが一般の方に知れたことは非常に重要な意味を持つと思います。
健康診断で正常であった働き盛りの65人中20人に「血糖値スパイク」が認められてこと、20代のやせ型の女性でも5人に1人に「血糖値スパイク」が認められたこと、この数字は現在の食事の異常さを物語っています。
そして、番組の中で食後の血糖値を家庭でも測定することを推奨するような内容もありました。これは非常に大きな前進です。是非一家に一台血糖値測定器を購入すべきです。例えば(センサーは別途購入必要ですが)
しかし、内容で残念なのが危険度チェックと血糖値スパイクの対策です。
まず、危険度チェックですが、私がやると危険度小になります。しかし、実際には糖質を普通に食べると私は血糖値のスパイクを起こします。まったく危険度小なんかではありません。このチェックリストはむやみに危険度小の人の安心を与えてしまう可能性があり非常に問題があります。このようなチェックでは正直わかりません。
また、対策は食べる順番と朝食を食べることと、食後動くこととなっていました。しかし、改善した人は6人中2人であり、改善幅もその2人の1人はほぼ誤差範囲でした。つまり、ほとんど対策になっていないことがわかります。やはり、血糖を上げるのは糖質だけであることを明確にすべきでした。日本糖尿病学会の専門医たちはそれはまだ大きな声では認められないのでしょう。自分たちの誤りを認めることになってしまいますから。日本一製薬会社から講演料をもらっている河盛隆造氏が簡単に糖質制限を完全容認するとは思えません。なんせ製薬会社から年間何千万円ももらっている手前、糖尿病は薬は必要ない、食事を変えれば治るなんて言えないでしょう。
でも、これまでの状況から考えると大きな前進だと思います。これで一人でも多くの人が食後血糖値を意識して、自分で測定するようになれば大きな変化になります。糖尿病専門医やその栄養指導がどれだけ間違っているかがわかります。そうすれば、ネットの社会ですから、調べて何割かは糖質制限に行き着くはずです。ということで、このNHKの番組には一定の評価をしたいと思います。これまでの番組を見て、もっと期待外れだと思っていたので。
しかし、本当の血糖値スパイクの改善策は糖質を制限すること以外にはありません。また、糖質過剰摂取しているとたとえスパイクがあまり起こらなかったとしても、様々なリスクがあることを知ってください。