前回の「その1」の続きです。家族性高コレステロール血症の心血管疾患の原因が高LDLコレステロールが原因であると考えることの矛盾点をさらに挙げてみます。 3.心血管疾患を伴わないFHのLDLコレステロールは、心血管疾患を有
タグ: 糖質制限
糖質制限
血糖値スパイクは急性冠症候群後の予後を悪くする
通常、耐糖能異常は健康診断ではかなり進行するまで発見できません。それは健康診断の血糖値は空腹時で測定するからです。食後1時間値や2時間値を測定すればもっと早くに異常を発見できるはずです。 糖尿病になっても、その治療経過は
糖質制限はインスリン抵抗性を増加させる? その2
以前の記事「糖質制限はインスリン抵抗性を増加させる? その1」では、生理的インスリン抵抗性について書き、さらにそれが正常な状態であることを述べました。 生理的インスリン抵抗性が現れるのは、糖質制限のときだけではなく妊娠中
日本も高血圧の目標値を下げる?
以前の記事「アメリカの新しい血圧の指針 クレイジー!」で書きましたが、アメリカの新しい血圧のガイドラインでは、血圧が130/80以上は高血圧としています。 また、2018年8月発表の欧州高血圧学会(ESH)/欧州心臓病学
糖質制限はインスリン抵抗性を増加させる? その1
糖質制限を行うと、通常順調に脂肪や体重が減少します。インスリン感受性が改善し、インスリン抵抗性が低下します。インスリン抵抗性が存在すると、空腹時においても高インスリン血症が認められることから、早朝空腹時の血糖値とインスリ
厚労省の「健康日本21」の栄養・食生活の指針ではメタボリックシンドロームは減少しない
厚労省は「健康日本21」という計画を行っていますが、メタボリックシンドロームを25%減らす目標が、逆に増加してしまいました。肥満傾向にある子供の割合も、女子では3.39%が3.75%に増加です。 いまだに、「1日あたりの
加齢性疾患とインスリン抵抗性
糖質過剰摂取、そしてそれによるインスリン抵抗性は様々な疾患に関連していると考えられます。いわゆる加齢に伴うとことより増加する疾患、(高血圧、冠動脈疾患、脳卒中、がん、2型糖尿病)もインスリン抵抗性が深く関連していると思わ
LDLコレステロールは本当に動脈の血管内腔から血管内皮を通って、アテローム性動脈硬化を起こすのか? その12 血管のアテロームの中のコレステロール結晶は刃物の様だ!
以前の記事「LDLコレステロールは本当に動脈の血管内腔から血管内皮を通って、アテローム性動脈硬化を起こすのか? その9 別のコレステロールの運び屋」で書いたように、早期のアテロームを分析すると、遊離コレステロールというコ
食事や栄養の研究結果は、いい加減であることが多い?
栄養、食事の研究は非常に難しいものがあります。それはどうしても正確なデータが得られにくいからです。以前の記事「糖質を制限すると寿命が縮まる? 冗談のような研究」でも書いたように、多くの食事に関するデータは質問票を使ったア
糖質制限は腎機能に有益?有害?
糖質制限をすると、タンパク質の摂取量が増加します。タンパク質の増加は腎機能に悪影響を及ぼすのではないかと心配する人もいます。 厚労省は「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、次のように書かれています。 3─1.耐容