先日朝のテレビ番組の「めざましテレビ」のコーナーの「ココ調」で低温調理家電について放送していました。その中の内容について非常に疑問がわきました。
最近はやりの低温調理ですが、確かにお肉などがジューシーになり、おいしいです。そして、その低温調理を科学的に検証するというのです。
下の写真はめざましテレビの映像です。(フジテレビコンテンツストアの記事より)
料理研究家は低温調理は栄養素が壊れにくいと言っています。
カロリーアンサーという機械を使って、そこに含まれるエネルギー(カロリー)と栄養素などを測定できるそうです。
今回測定するのはサケのマリネです。低温調理したものとしないものを比較します。なんでサケのマリネなのか?意図が良くわかりません。
すると、なんと低温調理したほうが、タンパク質が多く、脂質は圧倒的に少なく、糖質も少なくなり、水分量が多くなるようです。なんで?
鮭のカロリーは80g(切り身)で110kcal。タンパク質が18g、脂質が3.6g、炭水化物が0.08gです。今回はマリネにしているので、マリネ液の栄養素は不明です。マリネの作り方は良くわかりませんが、サケを調理した後にマリネ液をかけるのではないでしょうか?そうだとしたら、低温調理をしたかどうかにマリネ液の栄養素は関係しません。
水分量が低温調理をしない方が減少することは理解できます。タンパク質は熱で変性するので、変性の程度によって機械がタンパク質ではないと判断するのでしょうか?熱でタンパク質は変性しますが無くなるわけではなりません。
最も理解できないのは低温調理で脂質が低下することです。もともとのサケの切り身の栄養素を見ると、低温調理した脂質が通常の量ではないかと思います。そうすると、低温調理ではない通常の加熱の調理でなぜ脂質が増加するのでしょうか?私の認識では加熱したほうが、素材から脂が溶けだしてきて、料理に含まれる脂質量は減少すると思っていたのですが…。糖質についても同様です。なぜ加熱したほうが増加するのでしょうか?
テレビ番組の定番で、脂質の低下=ダイエットに良い!が出ました。
ここでこの機械の会社の方が不思議なことを言います。低温調理はダイエットにめちゃめちゃいいですね?とレポーターが言うと「いいですね! 焼きすぎると、やっぱりカロリーも高くなりますし、油も出てきて脂質も高くなりますし・・・」と言うのです。どういう意味?加熱すると、脂が出てくる?低温調理だとその脂は出てこない??出てこないのであれば、どこにあるの?
糖質も加熱でどうして増加するの?マリネ液に含まれる糖質だとしたら、低温調理のときも同様の値を示すはずです。
この「カロリーアンサー」って信用できるのでしょうか?所詮テレビ番組なのであまり信ぴょう性はないと思えばいいのですが、あまりにも不思議な現象に、考えてしまいます。謎だらけです。
ちなみにカロリーアンサーという機械は「株式会社ジョイ・ワールド・パシフィック」という会社が作っているようです。(ホームページはここ)
カロリーアンサーの免責事項には次のように書かれています。
「カロリーアンサーは簡易栄養成分測定器です。測定値は、お客様の責任においてご確認の上ご利用下さい。 測定値のご利用につきましては、お客様の責任において実施していただきます。 測定値のご利用に起因するいかなる損害や損失について、弊社は一切責任を負いません。」
ということは、精密な機器ではないので、測定値にあまり信ぴょう性はなく、変な結果が出たからといっていちいち目くじらを立てるな、ということでしょうか?
それにしても謎です。低温調理器でどうしてこのような結果が出たのか?わかる方は教えてください。
おそらくこの実験の際は、マリネは計測に入っていないと思います。
ジフロックに鮭を入れてそれを約57度位のお湯に設定した時間浸けておくわけです。
したがって栄養素も壊れにくいと思います。仕上げではフライパンで焼き色をつけるだけになります。その際にもし油を使用してもごくわずか。
一方、低温調理していない方はしっかり油を使うかしてフライパンで焼くわけですからその油が計測器でカウントされるのではないでしょうか?
したがって単純比較にはなってないですね。
ちなみに鮭のグラムはどちらも同じですか?
鮭の部位はどちらも同じですか?
片方にそもそも脂身が多いという事はないのですか?
写真で見る限り少し部位が違うように思います。北海道出身の清水先生ならば部位を見てお分かりにならないですか?
以上失礼いたしました。
ジェームズ中野さん、コメントありがとうございます。
フライパンで焼いたときの油ですか?可能性はありますが、そんな単純な間違いだとすると、BPO審議ものですね?
サケのグラム数や部位はよくわかりません。
ちなみに私は北海道出身ではありません。本州の人間です。
私もたまたま、この番組、このシーンを見かけました。興味深かったので
目を凝らして観ましたが、早すぎて読み取れませんでした。
でも、今よく分かりました。
これはレシピが違うということでは無いでしょうか。
普通のレシピでは鮭に小麦粉を振って油で炒める。
それに対して、低温調理では小麦粉と油の必要が無く加熱が可能。
これで熱量、脂質、炭水化物の謎は解けましたね!
お魚の油の劣化も防げて良さそうですね?
あんなさん、コメントありがとうございます。
なんとレシピの違いの可能性?全く違うものを比較している可能性もあるということですね?
これでもBPO審議ものですね?
それが本当であれば、明らかに意図的な誘導があるのですから。
断定したわけではありません。
レシピは公開されたかどうか見ていません。
そうでなくて、低温調理なら、必要が無いし、低カロリーになるというか、そういう意味かと理解しました。
すみません、途中からみたものですから、、、。
番組は見ていませんが、調理方法について。
マリネ料理はマリネ液を後からかけるのではなく、生魚を漬け込むことで臭みを取り、味を染み込ませ、油分や水分をキープしながら加熱調理をします。低温調理は、タンパク質がかたまる温度(65度くらい)をキープしながら加熱するので、やわらかく、おいしく仕上がります。ただし、マリネ液にオリーブオイルや砂糖などを使用して高温調理をした場合、食品の表面に油分や糖分が必要以上付いてしまい、上記のような結果になることもあるのでしょうかね。ご参考までに。
しるば21さん、コメントありがとうございます。
マリネの作り方について情報ありがとうございます。
糖質に関しては高温の方が食材についてしまうというのは理解できますが、
脂質に関しては高温ほど溶け出て、食材に留まらないのではないでしょうか?
所詮テレビですから、良くわからない実験ですね。
追伸
前提として調理方法はどちらも湯煎調理で、お湯の温度によって高温と低温の違いを比較した場合の意見でした。