日本人の平均身長は低下している その原因は?

日本人の平均身長は段々伸びていましたが、1980年以降少しずつ低下しているようです。その原因は何でしょう?次の論文ではその原因の一つは低出生体重児が増えたことだと考察しています。本当でしょうかね?

「Ecological analysis of secular trends in low birth weight births and adult height in Japan」

「日本における低出生体重児および成人の身長の長期生態学的分析」(原文はここ

日本の低出生体重児は1980年が最も少なく、その後増え続け、1980年と2014年ではほぼ倍増しています。低出生体重児は成人になっても恐らく、正常の体重で生まれた子供の平均よりは少し下回ることも多いと思われるので、それが日本人の平均身長を下げている可能性はもちろん考えられます。

ユニセフの機関で出しているレポート「先進国における子どもの幸福度」より

上のグラフは世界の乳児死亡率と、低出生体重児の割合です。日本の乳児死亡率の低さは世界トップレベルです。アメリカが日本の2.7倍もの乳児死亡率があることにはちょっと驚きですが。しかし、低出生体重児の割合はこれらの国の中で最低です。スウェーデンなどの国と比べると2倍以上なのです。確かに問題です。生まれた子供の命を助けることには世界トップレベルですが、問題を抱えて生まれる子供を減らす努力があまりないと考えられます。つまり妊娠した母親に対しての教育がほとんど行われていないのでしょう。

確かに、表面的には低出生体重児の増加は、平均身長を押し下げている可能性がありますが、その低出生体重児の増加の原因は何でしょう?私は原因の大きな要因の一つは食事だと思います。アメリカの統計では妊娠糖尿病が倍増しています。日本人はさらにインスリン分泌が少ないので、妊娠糖尿病のリスクが高くなります。肥満や糖尿病が増えていることと原因は同じで、糖質過剰摂取が問題でしょう。しかし、妊娠糖尿病では逆に巨大児になる傾向が高いので、出生体重は重くなります。だとすると、それ以外の栄養素が足りていないのではないでしょうか?それが何かはわかりませんが、ファストフードや外食産業の発展と時期が重なっています。そして、人工甘味料をはじめとする様々な添加物が増えてきた時期とも重なります。食事の質の低下が影響している可能性があります。

また、出生体重が正常でも、その後の食事が悪いとやはり身長の伸びは悪くなるでしょう。帝王切開が倍以上になっていることも腸内細菌に影響し、それが身長の伸びに影響していることも重要な因子かもしれません。

答えは一つではないと思います。しかし、低出生体重児の割合がこんなに高いことは放置するべきことではありません。1980年にはできていたことが今はできていないのです。何が違うかを考えて原因を突き止める必要があると思います。

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