ミヤネ屋で糖質制限の話題 しかし、まだ古典栄養学レベル

11月23日のミヤネ屋という番組の中で、低糖質ブームとして、糖質制限の話題を放送していました。ほとんどは外食産業やコンビニなどのメニューの紹介でしたが、横浜市立大学医学部の寺内康夫という教授が出てきて様々な注意すべきことを話していました。

しかし、とんでもない低レベルでした。古典栄養学から脱却できずにいます。このような日本の国立大学の医学部で教えられているかと思うとがっかりしますし、正直恐怖を覚えます。

先日の記事「アメリカのがんセンターでも糖質はがんのリスクを高める、とちゃんと教えている」でアメリカでは糖質ががんのリスクを高めると教えていることを書きましたが、日本はまだまだです。

その番組の中でこの教授が話していたことの要点は

・脳は糖質を使っているので、糖質を摂らないと脳の機能が低下する→いまだにこんな低レベルの話をして恥ずかしくないのでしょうか?

・糖質制限で筋肉が落ちる→タンパク質をしっかり摂っていますが、筋肉は落ちるという証拠があるのでしょうか?

・ケトン体が増加し、口臭や体臭の原因となる→間違ってはいないけど、そのうちしなくなると思います。

・ケトン体が増加して、ひどい時は意識レベルが低下したり昏睡状態になる→いまだに糖尿病性ケトアシドーシスと生理的ケトーシスの違いが判らない医学部教授、糖尿病の専門医

・炭水化物を食べないと、食物繊維が減るので、便秘の原因となり、消化器系のがんのリスクが増加する→糖質制限の話なのに、食物繊維も減らす話にすり替えている。確かに英語には糖質という言葉がないから、炭水化物と糖質の混同はよくあります。しかし、糖質制限は通常野菜をたっぷり食べるので、食物繊維が減るというのは全く筋違いです。がんのリスクも糖質過剰摂取で多くなります。特に消化器の大腸がんは明らかに糖尿病の人が多いことくらい、この教授は知っているはずですが。

・糖質制限では脂質を摂り過ぎてしまうので、悪玉コレステロールが増加し、心血管系の病気のリスクが高くなる→まだ、古典栄養学レベル。PURE試験の結果は読んでいないのでしょうね。(「簡単に言えば、脂肪は「善」、糖質(炭水化物)は「悪」」を参照してください。)

 

さすがに糖質制限に対する完全なネガティブキャンペーンとまでは行かなくなってきました。これだけ糖質制限が広がると、やってはダメではなく、やりすぎはダメという論調になっています。

この番組でパックンというアメリカ人のタレントが出て話をしていましたが、彼もほとんど糖質は摂らないようですし、アメリカではモスバーガーの菜摘のように、普通のハンバーガー屋さんでパンの代わりにレタスで、と注文ができるそうです。

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