フリースタイルリブレを使った人体実験 その22 やっぱり白米も食べてみた

前回の人体実験で玄米を食べた後の血糖値の変動を記事にしました。(「フリースタイルリブレを使った人体実験 その21 玄米を食べてみた」参照)

玄米だけでは比較するものがないので、やはり白米を食べることにしました。本当は気乗りしませんでした。なぜなら、ものすごい血糖値になることは予想が付きますから。前回の記事でのコメントでいただいたように、普段糖質制限をしているので、私のすい臓は大量に糖質が体に入ってきたときの準備ができていません。だから、恐らくこのような実験のときの反応は通常に糖質を摂っている人よりも大きく出てしまう可能性があります。

しかも、私は糖質制限をする前は機能性低血糖に悩んでいたぐらいなので、糖尿病の一歩手前の状態でした。

ではやってみましょう。

今回使用したのは、イオンの「新潟県産小盛りコシヒカリごはん」です。150gずつのパックになって2食分です。もちろん食べたのは1食分です。なぜこれを選んだかというと1食分の糖質が49.1gとの表示があったからです。前回の玄米の表示は1食分160gで炭水化物49.1gでした。何と偶然にも数値だけは同じです。糖質と炭水化物の違いはありますので、実質ほんの少し白米の方が糖質が多いですが、誤差範囲でしょう。

結果はある意味期待どおりでした。下にグラフを示しますが、玄米と比較できるように一緒に表示しています。

白米負荷後、30分値は玄米とほとんど変わりませんでした。しかし、1時間後ではびっくりするような値でした。フリースタイルリブレのグルコース値では247を記録。しかも血糖値でも231と200を余裕で超えました。数値を見るだけで気分が悪くなりました。しかし、ピークはそのあとにやってきました。1時間30分後、フリースタイルリブレのグルコース値で273!やらなきゃ良かった、と思っても後の祭りです。血糖値では1時間後と同じ231でした。

その後ちょっと祈りつつ、2時間後の値を見てみると226と大幅ダウン。まだ200を超えているのに、なんとなくほっとしました。2時間後がもっと高かったらどうしようと思ったのです。その後順調に低下し、3時間30分後にはベースライン戻りました。

ピークの値を考えると、フリースタイルリブレのグルコース値で白米273、玄米218であり、血糖値では白米231、玄米175でした。玄米は白米の70%以上の値です。

それにしても、白米では血糖値が糖質1gあたり約2.69gの上昇でした。ちなみに玄米では糖質1gあたり約1.49の上昇だったので、白米では玄米の1.8倍になります。

今回の実験で気になったことが2つあります。一つはピークのズレです。玄米は1時間後にピークがありましたが、白米では1時間30分後にピークでした。吸収の良さを考えると、当然食物繊維を含まない白米の方が吸収が早そうです。しかし、実際には白米の方がピークが遅くなってしまっています。恐らく、私のすい臓は慌ててインスリンを分泌させたのですが、いつもと違う大量の糖質が入ってきたので、最大限頑張っても1時間では白米の糖質には間に合わず、やっと1時間30分後にその糖質に見合うようなインスリンを分泌できたのではと思います。

もう一つは、玄米のところで書いたように、玄米ではだらだらとベースライン手前で血糖値が下がりきらずに経過したことです。白米は3時間30分でベースラインに戻り、玄米は4時間30分から5時間で戻っています。この違いを考えると、ひょっとしたら合計したインスリン分泌量は大して違いはないかもしれません。(「玄米と白米での血糖値、インスリン分泌を比較すると?」参照)

この記事を読んで、一部の人は「糖質制限をしているから、こんな血糖値の急上昇になるんだ!」と思う方がいるかもしれません。最初にも書いたように、そのような側面があるかもしれません。しかし、実際には知らないだけで、おにぎり1個食べただけで血糖値が200超えをしている人は結構な割合でいると思います。先日お話させていただいた方も、朝食にコンビニおにぎりを半分を食べただけで79から198まで血糖値が上がり、ビックリしてそれから糖質制限を始めたという方がいらっしゃいました。1個食べたら当然200超えです。

ご覧のように玄米は白米と比べれば、血糖値の上昇は少ないことは確かです。しかし、玄米でもあなたの体を蝕む程度まで血糖値が上がっている可能性は十分あります。情報を妄信するのではなく、一度自分で食後の1時間値と2時間値を測定してみることをお勧めします。

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コメント

  1. じょん より:

    清水先生

    いつも大変貴重な、ご自身のデータを紹介くださり、糖質制限をしている者として、非常に参考になります。ありがとうございます。

    私は糖質制限をする前には「もち麦」を朝、夜に食べていました。白米を混ぜずに、もち麦100%です。家族は食べないので、迷惑な話だったと思います。

    「もち麦」は水溶性食物繊維の「大麦β-グルカン」が多くあり、糖質の吸収を抑えるとされています。とは言え、糖質量は白米と同じくらいあります。

    確かに、もち麦は、体重管理においては白米よりいい感じでした。どうしても穀物を食べたいのなら、もち麦はいいかもしれません。でももち麦100%は独特な食感なので、食べられない方が多いかもしれません。

    • Dr.Shimizu より:

      じょんさん、コメントありがとうございます。

      もち麦ももしかしたら玄米と同じで、十分に血糖値が上がる可能性はあります。
      「秘密結社ブドゥ党」の実験では血糖値の上がり方はかなり抑えられていたようですが。
      可能であれば一度ご自身で試してみてください。

  2. 貧乏知識 より:

    清水先生こんにちは

    白米を冷蔵庫で冷やすとうまいかどうかはともかく、難消化性でんぷんであるレジスタントスターチになって消化吸収されにく
    いといいます。
    ただ温め直すと元に戻るそうで、それなら消化の過程で体温で温められてしまうのではないか?とも思ってます。
    実際のところどうなんでしょう?

    • Dr.Shimizu より:

      貧乏知識さん、コメントありがとうございます。

      冷やごはんに関しては、私自身の体ではやったことがないのでわかりませんが、
      他の方の情報では、血糖値が上がる人もいるし、それほど上がらない人もいます。
      つまり個人差が大きいのではと思われます。
      情報だけを鵜呑みにせず、まずは自分で確かめた方が良いと思います。