オメガ3(EPA+DHA)が少ないと、ものすごく早産のリスクが高くなるかもしれない(2018.8.27 追記と訂正)

早産は様々な疾患、障害などのリスクが高くなるため、できる限り避けるべきです。しかし、誰も好きで早産になるわけではありません。早産がどうして起きるのかはまだ解明されていないと思います。

今回の研究ではオメガ3の中で、EPAとDHAの割合が早産と関連していることを報告しています。

妊娠9(妊娠第1期)、25週(妊娠第2期)頃に2回EPA+DHAを測定しました。そうすると、次のような結果でした。(図は原文より)

図の左上は1回目の検査(妊娠第1期)、右上は2回目の検査(妊娠第2期)、左下は1回目と2回目の検査の平均、右下は1回目と2回目でEPA+DHAの割合を5つに分類し、同じ5分位に分類された人のグラフです。横軸はEPA+DHAの割合、縦軸はリスクを表しています。どのグラフを見ても、およそ2%ぐらいのところよりも低い割合で、リスクが急上昇しています。

早産のリスクはEPA+DHAの最低5分位では、5分位の内高い方から3つを合わせた群に比べて約10倍高かくなりました。妊娠第1期と第2期の両方で一貫して同じ5分位に分類された人のみに限定すると、EPA+DHAの最低5分位では、約48倍も早産のリスクが高かったのです。

オメガ3は必須脂肪酸です。脳や神経の成長、発達には特にDHAは必須です。妊娠第3期(後期)に胎児は体に脂肪をため込みます。当然その脂肪の中にDHAをはじめとする必須脂肪酸もたっぷり入っているのです。そして、生まれた後もそれらの脂肪酸と母乳からの栄養を使い、神経組織を成長させると考えられます。早産の赤ちゃんは脂肪をため込む前に生まれてくるためにDHAが不足すると考えられます。

逆に考えると、母体に十分なオメガ3がない場合、赤ちゃんに十分供給できず、脳などの発達が上手く行かず、そのことで強制的に胎内から排除するメカニズムが働くのかもしれません。現代は医療が発達したので早産でも生きることができ、成長が望めますが、昔ならほとんどが死んでいたでしょう。

普段から魚を食べることを意識しましょう。(ただし、妊娠前、妊娠中は水銀量に注意し、魚を選択しましょう。)

「Plasma Concentrations of Long Chain N-3 Fatty Acids in Early and Mid-Pregnancy and Risk of Early Preterm Birth」

「妊娠初期および中期における長鎖N-3脂肪酸の血漿濃度と早産のリスク」(原文はここ

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