逆流性食道炎の薬(プロトンポンプ阻害薬)はやっぱりダメかも?

前回「逆流性食道炎と認知症」でも書きましたが、プロトンポンプ阻害薬はやはり問題がありそうです。今回は基礎実験なので実際の臨床でははっきりしたことを言えないかもしれませんが、認知症の件も含めるとやはり長期に飲むのはやめた方がいいかもしれません。それよりも逆流性食道炎には糖質制限でしょう。そもそも、胃酸分泌は人間の体に必須のものであって、それを抑えるなんて体にとって良いはずがありません。これまでにもカルシウム吸収障害による骨粗しょう症の増加、骨折の増加、低マグネシウム血症などいろいろな問題が発表されています。一時的に飲むならまだしも、何年も漫然と飲んでしまうなんて危険なことだと思います。抑えるのは胃酸ではなく、胃酸が逆流するような状態を改善しなければなりません。対症療法しか能がない現代医療を見直すべきです。

PPI連用で血管の老化が加速する可能性【米国心臓学会】

血管内皮細胞による基礎実験

米国学会短信 2016年5月27日 (金)配信  m3.comより

 米国では市販薬としても入手可能な酸分泌抑制薬の1つプロトンポンプ阻害薬(PPI)。広く普及しているだけにベネフィットのみならず、有害事象に関する検討も盛んに行われている。ヒューストンメソジスト研究所のグループはPPIの長期使用により血管内皮細胞の老化が加速する可能性があるとの実験結果を発表した。米国心臓学会(AHA)が機関誌Circulation Researchに掲載された論文概要を5月10日付リリースで紹介している。

 研究グループは、PPIの長期使用と心疾患や腎疾患、認知症の関連を示唆するエビデンスが集積しつつあることから、PPIが血管の細胞にどのように影響するのかを検討したと背景を説明している。

 培養ヒト血管内皮細胞を用いた実験の結果、2種類のPPIが同細胞の生物学的加齢を加速させることを見出したと述べている。また、PPIの長期使用が血管内皮細胞内のリソソームによる酸分泌を阻害する可能性も示唆された。リソソームはプロトンポンプによる酸分泌を介して細胞内に蓄積するタンパク質などの「ゴミ」を分解する作用を持つ。PPIの長期使用がリソソームの酸分泌を阻害することにより、細胞内に蓄積した不要なタンパク質が細胞の老化を加速するのではないかと研究グループは考察している。なお、H2受容体拮抗薬では同様の作用は確認されなかった。

 研究グループは今回の検討について、基礎実験であることや実験に使用したPPIの1つは臨床で使用されていないものであるといった限界があると指摘。臨床研究を含む、より詳しい検討が必要と述べている。

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