米国の若年成人における肥満関連がんの割合の急激な増加

以前の記事「過体重、肥満関連のがんが40%を占める」でも書いたように、肥満関連のがんは非常に増加していると考えられています。

しかもアメリカでは現在、肥満に関連したがんが比較的若い世代に急激に増加しています。ランセットに発表された研究によると、例えば、膵臓がんの発生率は、45〜49歳の成人では年間約1%増加しました。30〜34歳の間では、年間平均増加率はその2倍以上でした。さらに、25歳から29歳の間で、年間4.4%と急上昇しました。(図は原文より)

上の図はそれぞれのがんの世代別の年間の発生率の変化です。左上から横に向かって順に、乳がん、大腸直腸がん、子宮体がん、食道がん、胆のうがん、胃噴門がん、腎臓がん、肝がん、多発性骨髄腫、卵巣がん、すい臓がん、甲状腺がん、です。横軸が診断された時の年齢、縦軸が発生率の変化です。0よりも上にあれば増加していることを表しています。

そうすると、 胆のう、腎臓、多発性骨髄腫、すい臓、甲状腺 は50代以上でも増加していて、50代以前の若い世代でも増加しています。しかし、腎臓とすい臓、胆のうがんの若い世代の増加率は非常に大きなものとなっています。深刻です。

子宮体がんも60代ぐらいでも増加しているものの、若い世代でも大きな増加になっています。全体的に減少しているのは卵巣がんだけです。

すい臓以外の4つのがんについては25歳から29歳までの世代で年間の上昇が最も高く、腎臓(6.23%)、胆のう(3.71%)、子宮(3.35%)、大腸(2.41%) でした。

肝臓がんの60代での増加は、恐らくC型肝炎によるものと思われます。

甲状腺がんは全ての世代で大きく増加しているのも非常に気になります。

しかし、肥満関連がんは肥満が原因なのでしょうか?肥満は高血糖、高インスリン血症を起こす、つまり糖質過剰摂取で起きるのです。そう考えると肥満ではなくても、糖質過剰摂取でこれらのがんが増加しても不思議ではありません。糖質はがんのエサですから。

日本人は肥満が少ないから、あまり関係ないとは思えません。日本でも同じような傾向になるでしょう。

がんになる前に糖質制限です。30代以前のがん発生率の急増を考えると、成長期を過ぎたあたり~20代になったら緩やかでも良いので糖質制限食を始めるべきでしょう。さらに、子供の頃から糖質まみれの生活をしないことが重要です。

「Emerging cancer trends among young adults in the USA: analysis of a population-based cancer registry」

「アメリカの若年成人における新たながんの傾向:集団ベースのがん登録の分析」(原文はここ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする