以前の記事「日本の子宮頸がんはなぜ2000年を境に上昇を始めたのであろう?」では日本の子宮頸がんが2000年を境に急に増加し始めていることを書きました。そして、その増加の中心になっているのは比較的若い世代であり、高齢者では逆に減少しています。
では世界ではどのようになっているのでしょうか?
欧米では日本よりも子宮頸がんワクチンの接種が少し早く始まり、しかも国によっては非常に接種率が高い国もあります。
しかし、この記事を読むと世界中で異様な発生率の推移が起きていることがわかります。(原文の記事はここ)この記事が本当なら奇妙です。
ワクチン接種が始まる前の1989年と2007年の子宮頸がんの発生率は以下の様でした。
イギリス 13.5→9.4
オーストラリア 13.5→7
スウェーデン 11.6→10.2
ノルウェー 15.1→11
アメリカ 10.7→ 6.67
フランス 11→ 7.1
つまり、上の国全てで2007年までは子宮頸がんは減少していたのです。
オーストラリアではほぼ半減していたのです。その傾向が続けば、もちろんさらに減少するはずですし、オーストラリアは2007年に子宮頸がんワクチンの定期予防接種を最初に行った国でした。(2007年4月、12〜13歳の女性、2007年7月の期間限定キャッチアッププログラム、14〜26歳の女性を対象)
だから、2014年にはさらに減少していると思われました。しかし、2014年の発生率は7.4と微増していました。
さらに、予防接種対象年齢を見てみると、15歳から19歳では2007年0.1→2014年0.2と2倍になりました。(2倍と言っても非常に数がわずかなので統計的な意味があるかどうかはわかりません)
しかし、13歳から17歳のときにキャッチアッププログラムにより80%以上が予防接種を受けた20~24歳のグループでは、2007年0.7→2014年1.5と、これまた2倍以上に増加していました。つまり、ワクチンの効果が得られないばかりか、逆にワクチンによって子宮頸がんに罹患しやすくなったようにも見えてしまいます。これも数が非常に少ないので統計的に有意ではないでしょう。
25~29際のグループでは5.9 →8、30~34歳のグループでは9.9→12.4とやはり増加率は少ないものの増加しています。これらのグループは恐らく自費で接種することになるので、予防接種している人は少ないかもしれません。しかし、ある程度の数はいるかもしれません。
そして、55歳以上の全ての世代では子宮頸がんが減少しているのです。
イギリスでも同じようなことが起きています。2007年までは減少してきた発生率は2015年に9.6と微増しました。そして14~18歳のときに85%以上がワクチンを接種した20~25歳のグループでは2012年で2.7→2014年で4.6とわずか2年でかなり増加しました。
さらにワクチンキャンペーンのときに18~23歳であった、25~30歳の グループでは、2007年で11→2015年で22と倍増しています。その間65歳以上の子宮頸がん発生率はやはり減少していました。
スウェーデンやノルウェーでも全く同じような推移が起きているのです。アメリカでも他の国ほどではありませんが同じような傾向が認められています。
非常に異様です。奇妙です。何が起きているのでしょうか?
しかし、フランスだけは違います。子宮頸がんの発生率は1995年の15から2007年で7.5、2012年で6.7、そして2017年で6、と着実に減少し続けているのです。他の国との違いは、ワクチンの予防接種率が約15%と低いそうです。
ただ、ワクチンによって子宮頸がんの発生率が増加していると考えるのは早計だと思います。以前の記事の日本の状況も同じような推移を辿っているからです。しかし、日本の分岐点は2000年です。他の国よりも少し早くから増加に向かっています。ワクチンとは関連していません。つまり、これはワクチンとは別の要素によるものだと思います。
世界中で起きている推移の変化なので、ウォッシュレット説もどうやら違いそうです。TOTOさん、申し訳ありませんでした。
世界中で2000年~2007年ごろにまでは減少し続けていた子宮頸がんの発生率がなぜか増加に転じています。しかも、50~60歳以降の世代では減少し続けているのに、若い世代だけが大きく増加しているのです。ワクチンを接種している国でも増加しています。フランスを除いて。(またワイン?若い世代の話なので違うでしょう。)
しかし、本当に異様です。何が起きているのかわかりませんが、一つ言えることは、「ワクチンは効いていない」、ということです。ワクチンそのものが子宮頸がんの発生を増加させていないとはいっても、実際にはワクチン接種世代で発生率は増加しているので、ワクチンが効果がないことは明白です。本当にウイルスが原因なのでしょうか?
ワクチンを接種したのに子宮頸がんになった人ではHPVは見つかっていないのでしょうか?ウイルスが見つからないのに子宮頸がんになったのならウイルスが原因ではないでしょう。同年代の子宮頸がんになっていない人はHPVがほとんどゼロなのでしょうか?子宮頸がんになった人となっていない人では本当にHPV陽性率が差があるのでしょうか?
でも、本当に何が世界中の子宮頸がんの発症率を増加させているのでしょうか?やはり食事?それとも、小さい頃に時限爆弾を仕掛けられた?
何か背筋が寒くなってきました。何か怖い感じがするのは私だけでしょうか?
HPVワクチンががんを増やす可能性もあるのではないでしょうか。
こちらで紹介されていますが、既感染の場合にワクチン接種群で異形成が増加したという結果はFDAデータや論文で複数確認されているようです。
https://sivad.hatenablog.com/entry/2019/06/02/215307
メカニズムは不明ですが、デング熱ワクチンの場合のような「抗体依存性感染増強」、またはウイルスを除去しないままに慢性炎症を起こす可能性などが指摘されています。
馬彦さん、コメントと情報ありがとうございます。
以前より、HPVワクチン接種時にすでにHPVに感染している人には逆にがんを促進するのではないか?と言われていましたね。
だからワクチン接種時に本当であれば問診で「処女」かどうかを確認すべきなのかもしれません。
しかし、親の前で小・中学生の女の子が本当のことを言うのかは疑問です。
機会があれば記事にします。
近年ではHPVの垂直感染も明らかになっておりますので、性行為に関わらず感染リスクはあるようですね。
https://www.ijidonline.com/article/S1201-9712(18)34257-7/fulltext
馬彦さん、コメントありがとうございます。
HPVの垂直感染はもちろんあるでしょう。しかし、これも一時的感染であり、免疫で排除される可能性の方が圧倒的に高いでしょう。
ただ、その中のごく一部の人でAYA世代の子宮頸がんになるのかもしれませんね。
初めまして。
嫁が化学物質過敏症で子宮内膜症を患っています。
2月に放送されたNNNドキュメント(https://youtu.be/3hUMWZmvfgc)
でも番組後半24分頃から登場しています。
子宮内膜症も子宮頸がんも原因はもの凄く
シンプルだと思っています。
それは『冷え』(低体温)です。
体温が35℃台では免疫機能が働きません。
https://ameblo.jp/sawasan0115/entry-10420279885.html
10年位前に書いたブログですが、今でも
考え方は変わりません。
見ていただければ幸いです。
よろしくお願い致します。
澤村知彦さん、コメントありがとうございます。
確かに低体温は免疫機能が低下すると思いますが、
私は冷えは何かの症状の一部であり、原因ではないと思います。冷えの根本的な原因があると思います。
糖質を普通に摂取すると基礎体温は下がると思います。糖質制限をして4年になりますが、糖質制限前は平熱が35度7分ほどでしたが、糖質制限をしてからは朝測って36度2分。夕方測って36度8分。位になっています。他に思い当たる節はなく、生活のリズムもパタンも変わっていません。
ジェームズ中野さん、コメントありがとうございます。
糖質で体温が下がるかどうかは何とも言えません。健康な人と比較して糖尿病の人の体温は低いわけではありません。
しかし、末梢の血流が悪くなるので、「冷え」は起こるでしょう。
ただ、糖質を制限して、タンパク質が多くなった分、食事誘発性熱産生は多くなると思いますが、1日の体温にはあまり関連しないかもしれません。
糖質制限をしてミトコンドリアが増加して、ミトコンドリアが活発になると体温が上がるのかもしれません。
なんてったってミトコンドリアは50度にもなるのですから。
糖尿病の人では体温の日内変動のリズムがほとんど消失してしまうことが問題です。
はじめまして。
ワクチンを打った子供たちはかなり多いと思います。
その子たちに不安を与えることのないよう、お願いします。
対処策があれば教えてください。
なかむらさん、コメントありがとうございます。
不安に思うかどうかはそれぞれで違います。新型コロナウイルスでも異常に怖がっている人もいますし、
何とも思っていない人もいます。子宮頸がんワクチンについても同じです。
ワクチンを接種した過去は変えられませんので、今できる最善を考えるしかないと思います。
対処策とは何の対処策でしょうか?どうしても子宮頸がんが心配なら、今のところ検診を受けるしかないと思いますが?