人工甘味料は決して安全なものではない

通常の食事をしていて、ダイエットのために少しでも糖質を減らそうと人工甘味料を使用している人もいるでしょう。また、糖質制限でも甘味が欲しくなり、人工甘味料を使用している人もいるかもしれません。

今回の閉経後の女性を対象にした研究では、人工甘味料入り飲料、いわゆるダイエット飲料を毎日のように飲むことは決して安全とは言えないことを示唆しています。

1週間に1回以下、またはまったく人工甘味料入り飲料(ダイエット飲料)を摂取していない女性と比較して、1日に2本以上の人工甘味料入り飲料を飲んでいる女性は、

・脳卒中になる可能性が23%高い。
・虚血性脳卒中になる可能性が31%高い。
・冠動脈疾患(致死性または非致死性)を発症する可能性が29%高い。
・全原因死亡が16%高い。

という結果になりました。もちろん、ダイエット飲料の摂取量は自己申告なので、エビデンスとしては微妙ですが。

さらに、特定の女性のリスクが高い結果が出ました。以前に心血管疾患や糖尿病を患っていない女性で、脳内の非常に小さな動脈の1つが閉塞したことによって引き起こされるタイプの脳卒中のリスクが2.44倍高かったのです。また、以前に心血管疾患や糖尿病を患っていないBMI30以上の肥満女性では、虚血性脳卒中の可能性が2.03倍高かったのです。また人種による差も認められ、以前に心血管疾患や糖尿病を患っていないアフリカ系アメリカ人の女性では、虚血性脳卒中のリスクが3.93倍でした。

特定の人工甘味料が危険なのかどうかはわかりません。今回の研究では人工甘味料の種類は不明です。しかし、たとえエネルギーにならなくても、たとえ血糖値を上げなくても、自己申告による曖昧な結果であっても、人工甘味料が安全であるとは到底言えないでしょう。

このような飲料を小さな子供や成長期の青年たち、妊婦などが飲むのは、危険である可能性があります。エネルギーを含まない水やお茶、炭酸水を飲めば良いのです。

「Artificially Sweetened Beverages and Stroke, Coronary Heart Disease, and All-Cause Mortality in the Women’s Health Initiative」

「女性の健康イニシアチブにおける人工甘味料入り飲料と脳卒中、冠状動脈性心疾患、および全死因死亡率」(原文はここ