ペインクリニックの外来で初診の患者さんが来ると、困ることが多々あります。それは物凄い数の薬をすでに飲んでいることです。多剤併用(ポリファーマシー)と言いますが、新たに何か薬を処方することが躊躇われてしまいます。 厚労省の
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トラマドールはやはり麻薬
お久しぶりです。しばらくの間充電(放電?)していました。 今回は最近よくペインクリニックでも整形外科でも使われている薬の話です。 トラムセットやトラマールなどという名前で、現在トラマドールという薬が安易に処方されています
「患者よ、医者から逃げろ 」を読みました
夏井先生の新刊「患者よ、医者から逃げろ その手術、本当に必要ですか?」をさっそく読ませていただきました。 実に面白く、一気読みしました。内容はヤケドの治療についてのものなのですが、それだけにとどまらず、実に深い、広い情
脊椎の手術を受ける前に
先日、芸人の方が手術後のストレスが要因でうつ病を発症したとして休養されました。発表によると、「昨年6月末、頚椎椎間板ヘルニアの手術を受け、継続的な内服の必要があるため、同年7月10日から10日間の休養を取っていた。手術の
新しい神経障害性疼痛の薬タリージェ(ミロガバリン)の効果も怪しい
以前の記事「やっぱりリリカは効かない 副作用たっぷりの科学的根拠のない適応症」でも書きましたが、神経障害性疼痛という病名は非常に怪しい病名です。にもかかわらず新しい「末梢性神経障害性疼痛」に適応のある薬が発売されました。
ビブラムファイブフィンガーズで50km走ってみた
毎年この時期の私の恒例行事である、50km走を行いました。実際には52km超ありましたが、無事完走しました。去年は60kmを走ろうとしましたが50kmでリタイアしたのですが(「ケトン体ランニング「ケトラン」、試行錯誤の人
脳はここまで単純 すぐに騙される
以前の記事でプラセボ効果について書きました。プラセボはどちらかというと、効かないものが効いたというプラスの効果を言いますが、その反対、マイナスの効果を示すことをノセボ効果と言います。効かないわけがないものが効かなかったり
日本ハムの近藤選手、椎間板ヘルニアの診断 遅くない?
昨年日本一になり、今年も期待していた我が日本ハムが今年、低迷しています。大谷選手の離脱は大きいですが、その中で打率4割という驚異的な数字を維持していた近藤健介選手が6月初め頃から離脱してしまいました。右太もも裏の張りとい
サインバルタ今度は変形性関節症に伴う痛みに適応拡大!大丈夫か?
以前、「サインバルタ慢性腰痛症に適応拡大」を記事にしましたが、今回はさらに適応拡大のニュースです。 今回も厚労省から早速お達しが来ました。サインバルタに「自殺念慮、自殺企図、敵意、攻撃性等の精神神経系の重篤な副作用が発現
キャベツを巻くと、変形性膝関節症の膝の痛みが改善する?
ドイツからの報告で、キャベツの葉を巻く治療を変形性膝関節症に試した研究があります。しかし、何でキャベツを膝に巻こうと考えたのでしょうか?全文を読んでいないので、その理由はわかりませんが、キャベツの葉を変形性膝関節症の膝に