中性脂肪値が増加すると、小さな危険なLDLが増加します。以前の記事「食後の中性脂肪スパイクとsdLDLの関連」でも、食後のTGスパイク(中性脂肪値が食後に非常に高くなることを勝手にTGスパイクと呼んでいます)と小さな危険
カテゴリー: コレステロール
中性脂肪/HDLコレステロール比と酸化ストレス
メタボリックシンドロームなどでは慢性の炎症が認められることが少なくありません。また、抗酸化活性が低下しているとも言われています。メキシコ人のデータではありますが、中性脂肪値とHDLコレステロールの比が体内の炎症や抗酸化活
LDLコレステロールは本当に動脈の血管内腔から血管内皮を通って、アテローム性動脈硬化を起こすのか? その8 プラークの中にカイロミクロン
以前の記事「LDLコレステロールは本当に動脈の血管内腔から血管内皮を通って、アテローム性動脈硬化を起こすのか? その6」では、実際の大動脈から得られたプラークを分析すると、そこには平均してVLDL+IDLが3分の1以上を
カイロミクロンのレムナントは侮れないのかもしれない
以前の記事「レムナントリポタンパク質は食後12時間経っても大量に残っている」で書いたように、空腹時であっても相当量のカイロミクロンのレムナントが残っています。 健康な人におけるカイロミクロンの中性脂肪の半減期は非常に短く
地中海式の食事は健康的か? エビデンスにだまされないように
地中海沿岸の国では、他のヨーロッパの国と比較して虚血性心疾患が少ないことから、地中海食が健康に良いのではと考えられ様々な研究がされています。その中での代表的な研究を見てみましょう。 エビデンスを非常に重要視されている方が
レムナントは酸化LDLとほとんど同じ?
インビトロ(試験管などでの実験)研究では酸化LDLの特性とレムナントの特性は非常に似ています。その類似した特性は ・マクロファージの泡沫細胞形成を助ける ・単球、T細胞および組織マクロファージについて走化性である ・単球
みなさんの血液データから あまり面白いネタではないけれど
みなさんの血液データから得られたもので、これまでLDLとHDL、中性脂肪について記事にしました。(「糖質制限とLDLコレステロール上昇6 みなさんの血液データから」「驚きの結果!糖質制限におけるHDLコレステロールと中性
アテローム発生指数を計算してみよう!
アテローム性動脈硬化による心血管疾患のリスク評価として、アテローム発生指数(AIP)というものがあります。中性脂肪値とHDLコレステロール値を入力するだけです。 早速、入力してみましょう AIPが0.11未
LDLコレステロールは本当に動脈の血管内腔から血管内皮を通って、アテローム性動脈硬化を起こすのか? その7 酸化LDLを犯人と考える前に
以前の記事「尿酸値と心血管疾患のリスク 本当だろうか?」で、抗酸化物質の尿酸がたくさんあるのに、どうして酸化LDLが発生するのだろう、という疑問を書きました。小さなsdLDL、そしてそれが酸化してできた酸化LDLはアテロ
ApoCⅢの調節と役割
何度も記事に登場しているApoCⅢの役割についてもう一度まとめてみましょう。 ApoCⅢはリポタンパク質を構成しているアポリポタンパク質の一つです。 ・ApoCⅢはリポタンパク質リパーゼ(LPL)という酵素の活性を阻害す