新型コロナウイルスの死者数は過少申告?

新型コロナウイルスの各国の状況を分析するのに、死者数を一つの重要な因子としてとらえたいます。しかし、爆発的な感染拡大のある国では恐らく相当過少申告となっているでしょう。

中国の死者数を過少申告と非難していたアメリカでも、実際には多くの人が新型コロナウイルスによる死とカウントされていないようです。(この記事参照)

そして、以前の記事「日本もアメリカも新型コロナウイルスの第2波か?」で書いたように、今シーズンのインフルエンザによる死亡者の中には相当数、新型コロナウイルスによる死者が含まれていたのではないかと、ニューヨークタイムズも記事にしています。(この記事参照)

この記事の中で、

「アメリカ全体で、コロナウイルスによる死が恐ろしい数で記録されているにもかかわらず、真の死者数はおそらくはるかに高いです。」

「新型コロナウイルスがアメリカで流行レベルに達する前の2月と3月上旬の一部の死亡は、インフルエンザと誤認された、または肺炎としてのみ記載されたと考えています。」

「最近死亡した3人が新型コロナウイルス陽性であると医療従事者と家族から知らされたと述べたが、ウイルスについて言及した死亡証明書は1つだけです。」

「(内科医の話として)PCR検査をするようになる前に私たちは肺炎の患者をたくさん抱えていました。変だと思ったのを覚えています。私はそれらの患者の何人かが新型コロナを持っていたと確信しています。しかし、当時は誰も知りませんでした。」

「今年初めころに起こった死に戻ると、インフルエンザに陰性だった人々は、今では「なるほど!」と思います。」

「アラバマ州はコロナウイルスの死者45人の報告を受けていますが、ウイルスの結果として認定されたのはそのうち31人だけです。」

ニューヨークタイムズの内容から推測すると、実際の死者数は2倍以上になるのでないでしょうか?

以前の記事「新型コロナウイルス感染者数を予測する数学的なモデルは役に立つの?」で、過去にアメリカでインフルエンザによる死亡者が8万人もいたのにパニックにならず、今回の新型コロナウイルスでは大パニックになっているのはどうしてか?何が違うのか?ということを書きました。

新しい未知のウイルスに対する不安や恐怖が大きく影響しているということもあると思います。しかし、実際には本当に信じられないほどの死者が出ているのでしょう。その一部が新型コロナによる死とカウントされているに過ぎないのかもしれません。

ただ、年末年始のインフルエンザによる死と勘違いしていたころと、今では死者の増加スピードが圧倒的に違うのでしょう。前回の記事ではアメリカの死者数は10万人にはならないのではないかと書きましたが、もしかしたら本当の死者数は10万人をはるかに上回る可能性もあります。本当の死者数がわかるのは1年~数年後かもしれませんね。

いったい、アメリカのCDCは今回何をやってきたのでしょうか?アメリカはWHOを非難する前に自国のCDCについて見直しが必要なのではないでしょうか?

日本の死者数はどこまで過少申告なのでしょうか?アメリカほどはひどい状況ではないと信じたいと思います。しかし、情報、数字には注意が必要でしょう。

3 thoughts on “新型コロナウイルスの死者数は過少申告?

    1. NANAさん、コメントありがとうございます。

      様々な思惑があるのはその中身は違えど、どの国も同じでしょうね?

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