新型コロナウイルス感染で様々な都府県に緊急事態宣言が出されています。そんな中でも国や東京都はまだまだオリンピック開催に向けて動いているようです。本来オリンピックの競技と関係ない聖火リレーも形だけ続けられています。観客もいない状態で虚しく走って意味があるのでしょうか?外出を控えるように言っておきながら、聖火リレーは必要でしょうか?小池さんも飲食業だけ攻撃するのではなく、リレーこそもうやめて下さいと言えないのでしょうか?
そんな中、アスリートからもオリンピック開催についてやワクチン接種などに疑問を呈する動きも出てきています。でも錦織圭選手は「究極を言えば、1人でも感染者が出るなら、気は進まない。」と言っていましたが、彼がその言葉を言ったのはイタリアでのテニスの大会です。イタリアでは今でも1日1万人前後の陽性者が出て、1日200人前後が死亡しています。日本よりまだ悪い状態の国の試合には出ている選手が言うセリフかどうか?という気もしてしまいます。
この状態でオリンピックを強行するのも、またゼロコロナを求めるのもどちらも疑問だと私は思います。
でも、このような感染状況で、日本人は良いとしても、どれだけの国の選手が来るのでしょうか?どれくらいのレベルの選手が来るのでしょうか?例えばバスケットボールのNBAの一流選手は本当に来るのでしょうか?本当に全ての選手や関係者を選手村に閉じ込めておく、いわゆるバブル方式はオリンピックでも可能なことなのでしょうか?メディアも含めて制御できるのでしょうか?
ところで、我々が新型コロナウイルスに対して、またはこれからいつかやってくる未知の感染に対してできることは何でしょう。感染しないように家の中にじっとしていることが本当に良いことでしょうか?
アメリカの研究によると、活動性が非常に低い人は、ちゃんと活動的な人よりもかなり危険だということです。
2020年1月1日から2020年10月21日までに新型コロナと診断された48,440人の成人患者(年齢の中央値47歳)を特定し、その人たちの活動性により3つのグループに分けました。活動群(週に150分以上)6.4%、非活動群(週に10分以下)14.4%、中間群(週に11~149分)です。
そうすると、活動群と比較して非活動群の患者は入院の可能性2.26倍、ICUへの入院の可能性 1.73倍、死亡の可能性2.49倍でした。中間群と比較しても非活動群は入院の可能性1.20倍、ICUへの入院の可能性1.10倍、死亡の可能性1.32倍でした。
さらに年齢60歳以上、または臓器移植歴のある人を除くと、非活動群は各種基礎疾患(がんや糖尿病、循環器疾患、腎臓病、高血圧など)を持つ人よりも死亡リスクが高くなりました。
動かないことは筋肉を減少させますし、様々な身体機能の低下を招きます。そして免疫機能の低下も起こすと思います。特に高齢者が動かなくなれば、それは死に近づくことを意味していると思います。
高齢者は過度な運動ではなくても、太陽の下、わずかに心拍数や息が上がる程度のウォーキングでも良いので、雨の日以外は1日30分は活動するように心がけるべきでしょう。若い人でも何らかの運動やウォーキングなど、体に適度なストレスをかけることが重要だと思います。
いざという時に最も頼りになるのは自分自身の体です。感染症や他の病気のリスク低下は自分自身で大きく変えられる可能性があります。
とにかく動きましょう。
「Physical inactivity is associated with a higher risk for severe COVID-19 outcomes: a study in 48 440 adult patients」
「身体的不活動は、重度のCOVID-19転帰のリスクが高いことに関連している:48,440人の成人患者を対象とした研究」(原文はここ)
何事も、継続が一番難しいですね。 運動をさぼる言い訳はいくらでも思いつきます。
鈴木 武彦さん、コメントありがとうございます。
すべては自分次第です。