令和2年人口動態がやっと出た

令和2年(2020)人口動態統計月報年計(概数)の概況がやっと発表されました。なんか日本はこのようなデータの発表が遅いような気がします。(データはここより)

全体として、出生数は大幅に減少です。
出生数は84万832人で、前年の86万5239人より2万4407人減少し、出生率(人口千対)は 6.8で、前年の7.0より低下しています。日本はどうなるのでしょう?
死亡数も減少しました。
死亡数は137万2648人で、前年の138万1093人より8445人減少し、死亡率(人口千対)は
11.1で、前年の11.2より低下しています。
死因別にみると、死因順位の第1位は悪性新生物(がん)(全死亡者に占める割合は27.6%)、第2位は心疾患(高血圧性を除く)(15.0%)、第3位は老衰(9.6%)なっており、死亡者のおよそ 3.6 人に1人はがんが死因となっています。

では、どのような死因が大きく変化したのでしょうか?

死因令和2年令和元年
急性心筋梗塞3052431527-1003
脳梗塞5686059267-2407
インフルエンザ9543575-2621
肺炎7844595518-17073
老衰13243512186310572
不慮の事故3806939184-1115
自殺2022219425797
新型コロナウイルス346603466
  令和3年1月~5月31日まで130449578(令和2年との差)

さて、上の図や表を見ると、まず大きな違いで目を引くのが肺炎です。17,000もの減少です。さらに減少率で考えればインフルエンザは73%以上も減少しています。そして、感染症が少なくなれば血栓が原因となる心筋梗塞や脳梗塞も少なくなります。

外出自粛の影響ではないかと思いますが、不慮の事故が減少しています。そして気になるのがやはり自殺の増加です。特に若い人の自殺が増加しているようです。

また、老衰が大きく増加しています。当然高齢化社会なので老衰が増加するのでしょうけど、新型コロナで外出もままならず、また籠った生活により風邪などの他の感染症にも罹らず、活動性も低下し、老衰が増えてしまったのではないかと思います。

新型コロナウイルスによる死者は3,466人とカウントされています。PCR検査陽性は他の死因でも新型コロナが死因とカウントされている可能性があるので、実数はわかりません。ちなみに今年に入ってから5か月で9,578人の新型コロナの死者がカウントされています。確かに今年に入って増加していますが、これも実数はわかりません。この数字を単純に計算すると、今年1年での新型コロナウイルスによる死者は23,000人程度でしょう。23,000人と考えれば、不慮の事故よりも少ないのです。

他の肺炎やインフルエンザなどが大きく減少していることを考えれば、昨年はインフルエンザによる死者数がそのまま新型コロナの死者数にとって代わっただけで、今年は肺炎とインフルエンザの減少分がそのまま新型コロナの死者数にとって代わるだけのような気がします。

何をやっているのかわかりません。出生数を大きく減らし、経済をズタズタにしたのに、死者数は変化しないか、減少し、死因の名前が変わっただけです。

新型コロナの死者数の約65%は80歳以上です。70歳以上で考えれば88%以上です。

日本も早く冷静さを取り戻してほしいですね。

ところで、以前の記事「新型コロナウイルスワクチンは本当に効果があるのか?」で書いたように、イギリスに関して、陽性者のピークは2021年1月9日であり、1月10日のデータでワクチン接種率は3%程度でした。そして2月19日にワクチンは25%を超え、その時にはピーク時の20%以下の陽性率になっています。つまり、ワクチン接種率が高くなる前からどんどん陽性者は減っていたのです。現在少なくとも1回のワクチン接種は約60%、2回接種は40%を超えるイギリスですが、PCR検査陽性者が一旦は2,000を切っていたのに、ここ最近は5,000人以上で6,000人以上の日もあるのです。つまり、増加傾向を示しているのです。

マスコミはイギリスが減少した局面のときはワクチンの効果だ!と騒いでいましたが、現在の増加傾向の局面ではだんまりです。やはり、ワクチンが効果を示しているように見えるのは今のところイスラエルだけのような気がします。アストラゼネカのワクチンが役に立たないのか、それともどれも役に立たないけれど、自然の増減をワクチンの効果と捉えてしまっているのか?

イスラエルのワクチン接種が非常に進んでいると言いますが、それでも2回接種率は60%にギリギリ届いていません。そこで頭打ちです。たとえワクチンで新型コロナの犠牲者が減ったとしても、戦争をしている国ですからね。

アメリカもイギリスも40%を少し超えたあたりです。どの国も60%というのがいいところかもしれません。

日本は「打ち手不足」とずっと言われてきましたが、ここにきて急激にワクチン接種が拡大しています。「打ち手不足」はウソだったのでしょうね。

オリンピックまであと45日。グダグダの日本はどのように決着をつけるのでしょうか?もしオリンピックをやったとして、あまり盛り上がりそうにない開会式に数十万円払った人はかわいそうですね。

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コメント

  1. 鈴木 武彦 より:

    日本では、新型コロナウィルス感染そのものより外出自粛などの間接的な影響が大きいのですね。     良い面ではインフルエンザなどの感染症激減やそれに伴う脳疾患の減少(感染症が血栓を作るのですね)ですが、やはり自粛で活動が制限され、高齢者は老衰、若者は自殺が増えてしまったのですね。

    でも改めて、外国と日本でのコロナウィルス感染症の状況の違いが不思議ではあります。

    • Dr.Shimizu より:

      鈴木 武彦さん、コメントありがとうございます。

      若者の自殺は本当に問題です。日本は欧米と状況が違うにもかかわらず、雰囲気は欧米以下なような気がします。