イスラエルは重症者数が右肩上がりで262人に達しています。日本で考えれば3,000人を超える数値でしょう。そして、3回目のワクチン接種を始めました。(この記事参照)ワクチンの効果が切れてきたのか、それともワクチンをすり抜けるウイルスが増加しているのか、恐らく両方ではないかと思います。ワクチン接種は恐らくすり抜けるウイルスを増加させるだけで、3回接種しようが、4回接種しようが同じことの繰り返しのような気がします。容易に変異するウイルスにワクチンの効果は非常に限定的でしょう。自然感染に耐えられるのであれば、自然感染の方が有効な免疫ができると思います。
日本でも連日新型コロナウイルスの新規陽性者数がどんどん増加しています。このままでは1日5万人くらい行くかもしれませんね。昨日は15,000人を突破しましたが、死者数は9人と非常に低いレベルで推移しています。新規陽性者がここまで増加しているので、「救われるはずの命が失われる」かもしれない状況だとマスコミは騒いでいるでしょう。しかし、その裏では「失われるはずのない命が失われる」事態が起きているかもしれません。
中日ドラゴンズの投手、木下雄介選手が27歳の若さで亡くなってしまいました。(この記事参照)木下選手は6月28日に新型コロナウイルスのワクチン接種を行っているのですが、その後練習中に倒れ、救急搬送されました。そして、約1か月後亡くなってしまいました。ご冥福をお祈り申し上げます。
さて、この若い野球選手がワクチン接種後に亡くなったのですが、因果関係は「もちろん」不明です。たまたまのタイミングが重なった病死かもしれません。恐らくは死因に関しては解剖して調べてはいないでしょう。
新型コロナウイルスワクチン後の死亡例は報告されているだけで900人を超えました。(ここ参照)ワクチンと死亡の関係についての評価は以下のようです。
2.専門家の評価
○令和3年2月 17 日から令和3年7月 25 日までに報告された 828 事例を対象に、ワ
クチンと死亡との因果関係について、専門家の評価を実施(別紙1)。評価結果は以
下のとおり。
因果関係評価結果(公表記号) 件数
α(ワクチンと死亡との因果関係が否定できないもの) 0件
β(ワクチンと死亡との因果関係が認められないもの) 3件
γ(情報不足等によりワクチンと死亡との因果関係が評価できないもの) 825件
○追加の報告がなされた場合及び今後の事例についても、引き続き、専門家の評価を進める。
少し前の情報で、死亡例556人の分析では、ファイザー製554人、モデルナ製2人、性別は男性277人、女性275人、不明2人。年齢と性別でみると80代男性が118人と最も多く、80代女性が101人、90代女性は101人、70代男性82人と続きました。
接種回数ごとの死者数は、1回目397人、2回目125人、不明32人。
接種から亡くなるまでの期間は当日41人、翌日が108人で最も多く、2日後が75人、3日後52人、8~14日後が84人でした。
主な死因のトップは不明で129人、心肺停止39人、心不全32人、急性心不全28人、心筋梗塞21人でした。(この記事参照)
もちろん、ワクチン接種後の死亡は高齢者が中心です。死因については心肺停止、心不全が多いのは、ちゃんと死因を調べていないので心不全としているだけです。亡くなるときは誰でも心肺停止しますし、心不全です。
問題は、これらが偶然の自然な病死なのか、ワクチンの副反応での死亡なのか、ということです。556人中276人と約50%がワクチン接種から3日後までに亡くなっています。老衰などの自然死、偶然の自然な病死であれば接種日から死亡までの日数は平均化されるはずです。しかし、明らかにワクチン接種直後数日が顕著に多いのです。
ワクチン接種後の死亡例について日本は全数報告にはなっておらず、医師が判断して報告しているはずです。つまり、ワクチン接種後であってもかなり多くの死亡例が見逃されている可能性が高いのです。
また、相関関係と因果関係は異なり、医療の世界では因果関係不明という言葉が定番となっています。そりゃあ因果関係を証明するのは非常に難しいですからね。
意外なことに発熱などの副反応は2回目の方が多いのに、死亡例は1回目の方が約3倍も多いのです。
現在、日本でも12歳以上にワクチン接種が行われるようになっています。以前の記事「12歳以上の子供にワクチン接種は必要なのか?」でも書いたように、若者にワクチン接種をするベネフィットが良くわかりません。心筋炎などリスクの方が大きいのではないかとも思っています。今回の木下選手に何が起きていたのかはわからないままでしょう。そして、まれなケースとして埋もれてしまうのでしょう。
プレプリントの論文ではありますが、16歳以上の44,165人と2,264人の12〜15歳の参加者がランダム化され、21日間隔でBNT162b2(ファイザーのワクチン)またはプラセボが2回投与されました。6か月間の安全性と有効性を評価しているのですが、結論はもちろん良好な安全性を示し、新型コロナウイルスの予防に非常に効果的でした。
しかし、興味深いことに1回目の後の全原因死亡数についてはワクチン接種群とプラセボ群で違いはなく、ワクチン群の方が心停止が多いのです。(図は原文より)
もちろん2万人のうち15人が亡くなっても、全てがワクチンのせいではないと思いますが、やはり何らかの心臓に対する有害な作用があるように思えます。
ワクチン接種を中止するかどうか、ということは様々な考えがあると思います。しかし、今回の木下選手のことを踏まえて、せめてワクチン接種後は10日~2週間程度は運動をすることを中止する勧告を出すなどの対応が必要なのではないでしょうか?
また、先日発表された人口動態統計速報(令和3年5月分)は非常に気になるものでした。5月の死亡者数が昨年よりも1万人以上増加したのです。詳細はまだ不明です。昨年が少なかったのはあるでしょうが、令和元年と比較しても7,500人くらい多いのです。5月の新型コロナ関連の死亡者数は2,819人です。何でもかんでも陽性になればコロナでの死亡としている可能性があるので、実際にはもっと少ないと思われますが、新型コロナの死亡者数を引いても昨年よりも7,000以上死者が多いことになります。これが報告されていないワクチン接種後の死亡ではないと思いたいですが、不明です。もしかしたらワクチン後の死亡は報告数の10倍以上かもしれません。
ずっと今後もワクチンと死亡の関係は因果関係不明というのが続くでしょう。因果関係を調べる方法もないでしょうし、調べる気もないでしょう。せめて、ワクチン接種後1か月程度は全数報告を義務付けるべきではないかと思います。
「Six Month Safety and Efficacy of the BNT162b2 mRNA COVID-19 Vaccine」
「BNT162b2 mRNACOVID-19ワクチンの6か月間の安全性と有効性」(原文はここ)
今日の独り言に一言
新型コロナウイルスの変異株は、それぞれ別のウイルスと考えたほうが良いようです。
αβδθδそれぞれ別のウイルスで、ワクチンはそれぞれ別のワクチンでないと
本当の効果は少ないと考えます。これだけ蔓延するとすぐη株が出現します。
遺伝子組み換えワクチンは素晴らしいが変異にすぐ対応するワクチン製造になぜ世界が気か付かないのか不思議でなりません。
インフルエンザだって毎年違う型が現れ、毎年別のワクチンを使っていることを考えると当然の結果とおもわれます。
如何でしょうか
2021-8-6
松田
松田さん、コメントありがとうございます。
仰るように変異するウイルスには今のワクチンはどんどん効果が少なくなるでしょうね。
こんなことはいわゆる専門家は知っているはずなんですが。
企業も効果が少ないことに気付かれないうちにたっぷりと売って儲けようと思っているのかもしれません。
乱暴ですがワクチン肯定派と否定派に分けてみると、肯定派はコロナ罹患の重症例を強調、否定派は副反応で亡くなる場合もあることを強調、どちらも真実と偽情報が混在している印象です。
鈴木 武彦さん、コメントありがとうございます。
もちろん、副反応で亡くなることはどのワクチンでも起こり得るのですが、
今回はやはりその割合が多く、しかもほとんど感染しても影響がない若い世代に、深刻な副反応が起きていることが問題でしょう。
僭越ながらまったく同感です。
ワクチン肯定派は、因果関係不明という言葉を、因果関係なし位に考えているのではないでしょうか。専門家が言うのだから間違いないと。
因果関係不明なんて当たり前で、因果関係を今証明できる人が世界にいるはずないですもんね。
ところで、私は数十年前に、風邪のワクチンは作れない、作れたらノーベル賞ものだ!何故なら、風邪は短期間でどんどん変異するから。と言う話を聞いたことがあります。新型コロナと言っても、ワクチンというレベルではいわゆる風邪ウイルスと同様なのではないですか?
かみさん、コメントありがとうございます。
因果関係不明は便利な言葉ですね。
風邪のワクチンができるかどうかはわかりませんが、作る必要性もないと思います。風邪ですから。