段々とリアルなマラソン大会が各地で開催されるようになってきました。まあ外ですから本来は何の支障もなかったはずですが、ボランティアさんたちのこと、地域住民の方の心情が大きかったのでしょう。私も先日小さなフルマラソンのレースに出ましたが、久しぶりでいつもよりも早く脚の疲労がやってきてしまいました。それでも楽しく完走でき、最低限の自分の目標は達成できました。

以前の記事「マラソンの圧縮タイツ(着圧タイツ)は効果なし?」(5年も前の記事だ!私もいろいろ書いてますね…)で着圧タイツはマラソンの助けにならないことを書きました。

以前、私も着圧タイツを履いていた時がありますが、現在は防寒の目的以外ではタイツ、サポーターは使用していません。効果が実感できなかったからです。実際にエリートのランナーは誰一人使用していないことからも、パフォーマンスの向上、ケガの予防などに効果があるとされているのは眉唾です。それでも着圧タイツ、サポーターは人気があり、使用している人は多いです。

でも、もしかしたら運動後の疲労回復には有益なんではないかと思っている人もいるでしょう。

今回の研究では着圧サポーター(着圧タイツ)が運動後の疲労回復を促進するかどうかを分析しました。(下の画像はプレスリリースより)

着圧サポーターが運動後の筋力回復を促進するかどうかについて、メタアナリシスを含むシステマティックレビューを行いました。

19のランダム化比較試験からデータを抽出し、メタアナリシスに含まれる研究の参加者のトレーニング状況は、トレーニングを受けていない成人からプロのアスリート(エリート柔道家、マラソンランナー、プロのハンドボール選手など) までの範囲でした。参加者の総数は350人(251人の男性と99人の女性)で、平均年齢24.5歳、身長174.4cm、体重73.1kgでした。(図は原文より)

上の図は運動後の様々な時点での、着圧サポーターの筋肉への影響です。aはすぐに~24時間、bは24~48 時間、cは48~72 時間、dは72~96 時間、eは96時間以上です。どの時点でも筋肉への影響はありませんでした。

さらに運動の種類、着圧サポーターの使用部位などの違いによって影響があるかどうかの分析でも、筋肉への影響はありませんでした。

つまり、着圧サポーターは運動後の疲労回復にも無意味であったのです。

もちろん、プラセボ効果というものがあるので、「これを履いていれば完走できる」、「自己ベストが更新できる」と思い込んで走るのは非常に良いことなのかもしれませんね。

私はフルマラソンを走りますが、レース前のカーボローディングをやめて、キッチリと糖質制限を行うようになってから、格段に疲労の回復が早くなりました。もちろん、それでもものすごくレース後は疲れます。しかし、その疲れを楽しんでもいます。

8月は久しぶりの北海道マラソンです。疲れを楽しんでトレーニングをしたいと思います。

 

「Can Compression Garments Reduce the Deleterious Effects of Physical Exercise on Muscle Strength? A Systematic Review and Meta-Analyses」

「コンプレッションガーメントは、筋力に対する運動の悪影響を減らすことができるか?システマティックレビューとメタアナリシス」(原文はここ

2 thoughts on “着圧サポーターは運動後の筋力回復を促進しない”
  1. キプチョゲ選手や大迫選手着用のスパッツ様のウェア、憧れますが
    あれは何か効果あるのでしょうかね。

  2. 5月に、山形天童市のリアルハーフマラソン参加、
    何年かぶりに20K以上完走、それなりに感動しました。
    2時間20分でした。

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