以前の記事「小児の肥満と1型糖尿病」では、小児の肥満が1型糖尿病のリスク増加と関連することを書きました。

今回の研究では、青年期後期の肥満と若年成人期の1型糖尿病の発症との関連を分析しています。1996年1月から2016年12月の間に強制徴兵に備えて医学的評価を受けた16〜19歳のすべてのイスラエルの青年を対象に、血糖異常の病歴がある人は除外されました。15,819,750人年の間に777件の1型糖尿病の症例がありました。診断時の平均年齢は25.2歳でした。

上の図は、BMIカテゴリー(5〜49パーセンタイル、太りすぎ、肥満)で層別化された、青年期の肥満と若年成人期の1型糖尿病の発症との関連です。明らかにBMIが低い人と比較して過体重、肥満では1型糖尿病の発症率が高くなっています。

上の図は青年期のBMIと1型糖尿病の発症のリスクを示しています。明らかにBMIが増加すると1型糖尿病の発症リスクが高くなっています。

1型糖尿病のリスクは5~49パーセンタイルの人と比較すると、50〜74パーセンタイルで1.05倍、75〜84パーセンタイルで1.41倍でした。太りすぎ(85〜94パーセンタイル)では1.54倍、肥満(95パーセンタイル以上)では2.05倍でした。BMIの1SDの増加は、1型糖尿病の発生率の25%高いリスクと関連していました。BMIが5増加するごとに、1型糖尿病を発症するリスクが35%増加しました。

1型糖尿病の診断の一部として膵島自己抗体データを持つ患者に限定した分析では、肥満の人は1型糖尿病のリスクが2.90倍でした。

太りすぎのカテゴリーの手前のBMIであっても1型糖尿病のリスクが41%増加していることを考えると、「まだ若いから、ちょっと太っていても問題ない」という考えは危険かもしれません。そして体重増加は2型だけでなく1型糖尿病リスクを増加させ、しかも子供でも青年でもそのリスク増加を認めることは、やはり1型糖尿病も糖質過剰症候群であると考えられます。

食事さえ間違っていなければ、太るようには人間は初期設定されていません。太るということは間違った食事を摂っているのです。糖質過剰摂取はできる限り回避しましょう。

 

「Obesity in late adolescence and incident type 1 diabetes in young adulthood」

「青年期後期の肥満と若年成人期の1型糖尿病の発症」(原文はここ

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