インフルエンザ死亡とインフルエンザワクチン

インフルエンザが本来だと流行する時期に差し掛かっています。新型コロナウイルスの流行と同時にインフルエンザが流行するなんてことをもっともらしくいう専門家が多いですが、今のところインフルエンザの流行はショボいです。2022年11月27日現在で、入院患者の合計が24人、人工呼吸器はゼロです。(データはここより)

休校や学級閉鎖等も非常に少ないですね。学級閉鎖の累計は36ですが、その3分の1は大阪府の12です。(そのうち大阪市が11)新型コロナでも大阪は一時期陽性者数が多く話題になっていましたが、何とも興味深いですね。

新型コロナ流行前を見てみましょう。

平成30年(2018年)の11月までの入院数は307人で人工呼吸器は7人でした。最終的な入院数合計は20,607人にもなっていました。上の表のように今年と同時期の学年、学級閉鎖は合わせて71でした。今年のおよそ8倍ですね。

平成29年(2017年)の11月までの入院数は518人で人工呼吸器は8人でした。最終的な入院数合計は20,706人にもなっていました。上の表のように今年と同時期の休校、学級・学年閉鎖はさらに多く、152です。今年の19倍です。そう考えると本当に今年はショボいですね。

本当に専門家が騒いでいたように今年こそはインフルエンザが大流行するのでしょうかね?私はそこまでにはならないと思っていますが。

さて、インフルエンザの流行を予想して、感染予防効果のないインフルエンザワクチン接種が強く推奨されています。コロナのワクチンと同時接種も可能だと宣伝されています。本当に良いのでしょうか?専門家が騒ぐのは、それによってインフルエンザワクチン接種者が増えるからでしょう。コロナが始まった2020年までインフルエンザワクチン接種は順調(?)に増加していました。1996年では非常にわずかでしたが、2008年ごろまで急増し、その後は少し横ばい気味でしたが、2017年ごろからまた右肩上がりでした。下の図は(データはここここより)

上の図は厚労省のデータをもとに作ったものです。グレーの線がインフルエンザワクチン使用量です。緑色のバーはインフルエンザが死因の死亡者数です。濃い緑のバーは2009年が新型インフルエンザの年で、その12月から新型インフルエンザ用のワクチンが接種されたはずです。2015年以降はインフルエンザワクチンが3価から4価になったので色を変えています。ワクチンの使用量の単位は目盛りの万本です。つまり、2020年は初めて3000万本以上が使用されたことになります。

黄色いバーは前年比の死亡者数の増減(超過死亡数)です。グラフが上手く作れず、目盛りは10分の1になってしまっています。超過死亡数の実際はこのグラフの10倍です。

そうすると、ワクチン使用量の増加とインフルエンザ死亡数が関連があまりないように見えます。つまりワクチンは効いていないように見えます。重症化予防効果もかなり眉唾ですね。ただ、ワクチン接種者と非接種者での違いが判らないので、何とも言えません。しかし、2015年の4価のワクチンになってからの方が死亡者数が増加しているように見えます。2020年はコロナが流行した最初の年なので、当てになりませんが、それまでは4価になってからずっと死亡者数は高めで、3000人を超える年まで出てきました。悪く考えると、4価のワクチンは逆効果になっている可能性があります。ADE(抗体依存性感染増強)かもしれませんね。(「インフルエンザワクチンを毎年接種することの暗黒面」など参照)インフルエンザワクチンを毎年接種すると感染しやすくなり、感染してタミフル使うとまた次の年に感染する。(「日本人は新しい薬がお好き?」参照)すごいビジネスモデルですね。感染症ビジネス、ワクチンビジネス、儲かって止められませんね。インフルエンザワクチンも回避した方が良さそうですね。

ちょっと遡って2009年が新型インフルエンザの流行があり、12月から医療従事者そして高齢者の順に新型インフルエンザ用のワクチン接種が行われました。この時も高齢者がワクチン後たくさん亡くなりました。(「もう一度新型インフルエンザの年を振り返ることにより見えてくるもの」参照)ワクチン接種後に133人が死亡し、そのうち約80%が70歳以上の高齢者でした。この時もほとんどは因果関係不明で、厚労省の見解では、予防接種を受けたことによるものと疑われるとして報告された死亡例はたった3例です。新型コロナのワクチンと同じ図式ですが、今回のコロナワクチンは接種規模が膨大なので、被害も膨大でしょう。しかも、新型インフルエンザワクチン接種の影響を考えると2010年の超過死亡が気になります。上の図を見てみましょう。2010年は2009年と比較して5万人以上多く亡くなっています。もしかしたら、これも慌てて作った新型インフルエンザワクチンだったかもしれなかったですね?下の図は2010年の月別死亡数です。2月ごろからずっと死亡数が前年より増加しています。

そして2011年は東北の大震災で、2010年よりもさらに5万人以上多く亡くなっています。下の図は2011年の月別死亡数です。震災は2011年3月11日ですから、3月から9月くらいまでは大きく増加しています。

つまり、2010年は震災などの災害がないのに、震災のようなレベルで死亡者数が増加したのです。前年比で大きく死亡数が増加したのは1999年と2005年にもあります。1999年はデータがないので、下の図2005年の月別死亡数を見てみましょう。

2005年は3月がものすごく突出していますね。何があったのでしょう。興味深いことに、下の図のように2005年は出生位数も大きく減少しています。

2005年は日本の人口が戦後初めて死亡数が出生数を上回る自然減少となった年のようです。何が起きたのかわかりません。どなたかわかりますか?今年の推移と雰囲気が似ています。

ただ、2022年は最大級の超過死亡となるのが決定的です。すでに前年比8万人を超えていて、恐らくは10万人を超えるでしょう。(「2022年8月の人口動態統計速報の死亡数は予想通り激増」など参照)これまでの最大級は震災でしたが、そのおよそ2倍です。これが隠れコロナによる死亡だとすると、全くワクチンが効いていないことになりますし、隠れコロナ死でなければ、世界同時多発的な超過死亡の増加と出生率低下を説明できるのはワクチンによる死亡以外にはないと思います。日本は国民が大人しすぎて、何も言いださなければ都合の悪いことは隠したままなのでしょう。

国会でも超過死亡劇増について野党は誰か質問したのでしょうか?ワクチンであるかどうかわからないでも、これだけ怪しいと思われているのであれば、今すぐにワクチン中止と詳しい調査が必要です。もしかしたら新型コロナでもインフルエンザでもワクチンは、言葉は悪いかもしれませんが人を殺している可能性があります。ワクチンで「肥満・糖尿病の人はなぜ新型コロナに弱いのか 「糖質過剰」症候群II」で書いたNETosisなどが起きているんでしょう。

医療従事者は9割近くがインフルエンザワクチンを接種しています。させられています。本気でどれくらいの人が思っているかわかりませんが、医療従事者のインフルエンザワクチン接種率は、患者の安全にかかわる問題である、とさえ考えているようです。医療従事者がインフルエンザに感染してしまうと、病院を受診する患者への感染機会を増やすこととなる、というのはそうかもしれませんが、そもそもインフルエンザワクチンに感染予防効果はありません。インフルエンザになった職員の業務が制限され、その結果職場の人員不足を招くこともあるかもしれませんが、それはワクチンで防げません。予防接種率を上げれば、インフルエンザ感染の可能性が減少するわけでもありません。実際に、医療機関でワクチン接種の有無によってデータを取ってみれば良いのです。毎年、何人も医療従事者のインフルエンザはいるではありませんか。重症化も抑制されるなんて実際のところ怪しいです。医療従事者のワクチン接種で患者の入院や死亡を減らせるわけではありません。(「インフルエンザワクチン接種は重症化を予防していない」参照)

このようなインフルエンザに対する医療機関の(意図的かどうかはわかりませんが)思い込みが現在のコロナに対する過剰な対応のもとになっていることは間違いないでしょう。ワクチンで感染予防ができるという幻想から早く抜け出なければなりません。ワクチン接種は本当の意味での、つまり目に見えない強制を含めた圧力の無い「任意」接種にしてほしいです。しかし、ワクチン洗脳は非常に根深いです。

7 thoughts on “インフルエンザ死亡とインフルエンザワクチン

  1. 昔からワクチンに対する幻想は根強いですね。
    生ワクチン以外の感染予防効果は基本的にアジュバント(毒)による自然免疫の賦活だけですので、効果を求めれば毒性が強くなり、安全性を求めれば効果がなくなるのは自明だと思うのですが。
    効果が認められている生ワクチンの多くも単に弱毒ウイルスを飼い続ける事によるウイルス干渉で、真偽は不確かながら専門家先生方の仰る免疫記憶云々は関係ないという話も聞きます。
    ま-天然痘ワクチンの成功体験をいろいろ引きずりすぎでしょうね。

    1. Caesiusさん、コメントありがとうございます。

      おっしゃる通り天然痘ワクチンの成功は非常に大きく、それが忘れられないのでしょう。
      全ての感染が制御できるというのは大きな間違いであり、逆に制御しすぎは人類にとって有害でしょう。
      いずれにしても、これからも企業が儲かるように誘導され続けるでしょう。

  2. 清水先生。文章表現がちょっと気になります。記事の内容についてではありません。

    「起きる」の主語に来るのは、ヒトか動物です。それ以外の主語の場合は全て「起こる」です。「拍手が沸き起こる」とは言えても、「沸き起きる」とは言いませんよね?それと同じ原理です。

    それと、以前から気になっているのは、「です」の歪な使い方が目立つ点です。形容詞や否定語の「ない」の直後に「です」を付けるのは、日本語として不自然です。形容詞や否定語の「ない」の直後に「です」を使う必要はありません。
    とくに、

    「これも慌てて作った新型インフルエンザワクチンだったかもしれなかったですね?」

    ↑過去時制の「た」の直後に「です」を付けるのは、さらにさらに不自然であり、奇妙です。「しれませんね」のほうが自然な日本語ではありませんか?(ここで、「自然な日本語では『ないですか』とは言いませんね)。

    実は、大学のゼミの教授から「きみ、その『です』の使い方は不自然だし奇妙だよ。直しなさい」と注意されたことがありまして、清水先生の「です」の使い方は、私が注意された「です」のそれとほぼ同じなのです。

    以前の清水先生の記事は、このような「です」の使い方はそこまで目立たなかった印象を受けます。しかしながら、最近の先生の記事は、「です」の歪んだ使い方が目に余るほどです。
    清水先生。誠に恐縮であり、怖いのです(「怖い『です』」とは言いません)が、正直に申し上げて、読んでいて奇妙な文章です。
    年上であり、人生の先輩である清水先生に対して、諫めているつもりは決してございません。ただ、助詞の使い方に不自然な点が目立ち、読んでいて気味悪く感じるので、修正をお願いできませんか?

    私としては、清水先生の読者だからこそ、このような申し上げ辛いことを上申させていただきました、

    1. クリードンさん、ご指摘ありがとうございます。

      ははは、申し訳ありません。せっかくのご指摘ですが私にとってはどうでもいいし、全く気にしていません。
      確かに国語力のなさは自覚しています。私の日本語変でしょ?
      共通一次試験(今はセンター試験?それも古い?)ではいつも国語の点数が全く取れず、失点のほとんどが国語でした。
      私のブログの性質、意義や目的、本質を考えれば多少の誤字脱字、文法の誤り、日本語表現の間違いなどは、私にとっては取るに足らないことだと思います。
      別にこれをそのまま出版するわけでもありませんし。
      自分の仕事をして、仕事に関する知識を深め、ランニングをして、絵を描き、サッカーを見て、読書をして、たまに映画を見て、
      様々な情報を探し、データを分析し、様々な論文を読んだりしていると、時間はいくらあっても足りませんので、
      わざわざブログの記事で正しい日本語を書くために何度も読み返すことなどしていられません。
      所詮私の「ひとりごと」なので、その程度の知的水準だと思って、読み手の中で勝手に変換、修正していただければ幸いです。

  3. コロナ/インフルワクチンに感染防止効果がないことは厚生労働省も認めているはずですが、一般認識とはずれがあります。
    厚生労働省に至っては「重症化予防」という曖昧な効果を接種要因としています。
    ダイエット記事でカロリー制限と糖質制限が混同されてたり、「糖類ゼロ」という「糖質ゼロ」と似て非なる用語の乱用等、
    まやかし、ごまかしの記事と同じ匂いを感じてしまいます。

    1. 鈴木 武彦さん、コメントありがとうございます。

      糖類ゼロと糖質ゼロの違いどころではありません。
      ワクチンはもっと深刻な違いです。
      食べたものは代謝で影響は一時的で、それが長年積もり積もって健康を害する可能性がありますが、
      コロナのワクチンは一度体に入ってしまったら取り出すことができませんし、一度だけでも死んでしまうことがあります。
      まずは接種中止です。

  4. 私はいわゆる理系ではなく文系
    (大学は農学部でしたが)。

    小説を始め、乱読習慣ですが、
    先生の文章を読んでいて違和感等は
    全く感じません。

    多少の(教科書的ではない)文章も
    (もしかしたら脳内自動修正装置で)
    内容重視で読み取りできてます。

    今まで同様の誠実なブログを
    期待しております。

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