五十肩は本当の病名ではなく肩関節周囲炎という病名で、さらに動きが悪くなると凍結肩と言われます。日本整形外科学会によると、その原因は以下のようです。(ここ参照)
「関節を構成する骨、軟骨、靱帯や腱などが老化して肩関節の周囲に組織に炎症が起きることが主な原因と考えられています。肩関節の動きをよくする袋(肩峰下滑液包)や関節を包む袋(関節包)が癒着するとさらに動きが悪くなります(拘縮または凍結肩)。」
つまり、老化が原因だと言っています。わからないことは全て老化で片づけてしまえば楽ですね。よくありがちです。老化を否定するわけではありませんが、老化=炎症ではありませんので、炎症が起こることが最も良くないのでしょう。そして、終末糖化産物(AGEs)の蓄積と相まって癒着が起きてくるのだと思います。つまり、AGEsと炎症のその両方を起こす糖質過剰摂取が原因です。
今回の研究は糖尿病と五十肩の関連についてです。6つの症例対照研究のメタアナリシスを見てみましょう。(図は原文より)
上の図のように糖尿病であれば五十肩になる可能性が約3.7倍にもなっています。
他のメタアナリシスでも、糖尿病患者は五十肩のリスクがおよそ5倍高いことを示しました。また五十肩における糖尿病の有病率はおよそ30%にもなります。(ここ参照)
しかも糖尿病があると転帰も良くない可能性が高いのです。(ここ参照)
もちろん、糖尿病が五十肩を起こすわけではありません。糖質過剰摂取による高血糖、AGEsの蓄積、炎症が五十肩を起こすと考えられます。
肩が痛くなる前にまず糖質制限をしましょう。
「Diabetes as a risk factor for the onset of frozen shoulder: a systematic review and meta-analysis」
「五十肩発症の危険因子としての糖尿病:系統的レビューとメタ分析」(原文はここ)
running中、転んで右手をつく事
が何回かあり、肩が上がらなく
なりました。
異論はあるでしょうが
スーバー糖質制限や時々fasting
で体調は良好なこともあり、
日課のyogaやrunningは継続出来て
生活に支障無い程に回復してます。
鈴木武彦さん、コメントありがとうございます。
外傷性のものと今回の五十肩は違います。
私も何度もランニング中にこけていますが、幸い方は故障していません。
でも気を付けないとなりませんね。
肩が上がらない、ひじ・膝が痛い、股関節も痛い、腰が曲がってきた、歩幅が狭くなってヨチヨチ歩き、背が縮まった・・・私の知り合いの70歳の人は身長が7センチも低くなったといってました。
やっぱ、スーパー糖質制限(高タンパク・高脂質)ですね。70歳過ぎても容貌・所作・声の張り、すべてが溌剌シャキっとしてますから。もちろん、ノ~ワクチン=猛毒ですから、ノ~マスク=無意味ですから(笑)
カルダノ永太さん、コメントありがとうございます。
みなさん、自分の食事が間違っているなんて思っていません。
外来診療で食事の間違いを指摘しても、ほとんどの人はスルーでしょう。
糖質制限を理解して、自分自身でやり始めた方は様々な改善が認められることが多いです。
糖質制限に出会ってから、シミズドクターの記事を拝読しています。わたしは、両肩とも、肩関節周囲炎になった者です。
40代前半で左肩の炎症が約2年続いたときは、まだ「糖質制限」を知らなくて、ベジタリアン(肉を食べてはいけないと思い込んでいました)でした。その後、東日本大震災後にメンタル不調となって処方されたSSRIなどでさらに体調不良となり、そこから回復する術を探して、江部先生のスーパー糖質制限を知ることになりました。それから2年くらいかけて、スーパー糖質制限に切り替えて、現在に至ります。ですが、2019年の秋に、右肩が炎症を起こして動かなくなりました。知らなくて長年蓄積した糖質過剰状態が、その後も影響したのかもしれないですね。わたしの場合は、現在約60歳ですから、やっぱり「老化」もあるとは思います。
ただ、おかげさまで、両肩とも動きは回復し、背中側で両手をあわせたり、斜めに腕をわたして握手したりできるように戻りました。
最後に、「無知は罪」ということばがありますが、無知は悪いことにしかならないですね。善意があろうとも、無知は悪です。covid19騒動でも確信しました。ひとりごと、読んでくださいましてありがとうございました。
ぷーりーさん、コメントありがとうございます。
症状改善して良かったですね。背中側で両手をあわせたり、斜めに腕をわたして握手なんてできるなんて、
体も柔らかいのですね。
もちろん、老化は誰にでも起きますが、そのスピードはそれぞれが違いますからね。
糖化は老化のスピードを速くすると思います。
清水先生、コメント失礼いたします。
清水先生には、大変失礼なコメントを投稿し申し訳ございませんでした。
ご気分を害されたことと思います。
この場を借りて心よりお詫びいたします。