糖質カット炊飯器はやっぱりウソだった

以前の記事「糖質カット炊飯器?」で書いたように、炊飯器で糖質がカットできるとは思えませんでした。そして国民生活センターが6つの機種を確かめたところ、ほとんどウソだとわかったのです。(この記事この記事参照)

確認したのは糖質カット炊飯器(AINX株式会社)、IHジャー炊飯器5.5合(アイリスオーヤマ株式会社、現在生産終了)、ヘルシーライスクッカー(ウィナーズ株式会社)糖質カット炊飯器(ソウイジャパン株式会社)LOCABO(株式会社forty-four)、糖質カット炊飯器(株式会社ベルソス)の6機種です。

下の図はITmedia NEWSの記事より

米1号から炊いたご飯の重量と糖質(デンプン)の総量

このような炊飯器のからくりはどのようになっているかというと、糖質カットで炊いた方が軟らかく、通常に比べ約1〜2割水分を多く含んでいます。そうすると水分で全体の重さが増すため、相対的に糖質の比率が下がったものの、糖質の総量はほとんどそのままなのです。つまり、同じ1合の米から炊き上げた場合、その炊いたご飯に含まれる糖質量は変化せず、炊きあがったご飯が同じ重量であれば、水分の分だけ糖質量が少なく見えるのです。

ヘルシーライスクッカー(ウィナーズ株式会社)は国民生活センターからの改善要望に従って表示を変更するようです。(ここ参照)表示は改善しても製品として変わるわけではないので、糖質量そのままです。

糖質カット炊飯器(AINX株式会社)は開き直りのコメントです。(ここ参照)

そのほかの企業は確認した限りまだリアクションを起こしていません。今のうちに売れるだけ売っておこうという考えなのでしょうか?

この糖質カット炊飯器市場に、あの「ニトリ」も今年参戦しています。大丈夫なのでしょうか?アイリスオーヤマはまずいと思って早めに撤退した気がします。

ご飯は食べたい、でも糖質は減らしたい、という気持ちはわからないではありませんが、そのようにしても一生は続けられません。思い切って糖質依存から抜け出れば、白米なんて食べたくなくなります。

糖質制限は少しずつですが確実に広がっています。しかし、それにつけ込む企業は多いでしょう。糖質制限と見せかけて、ウソの糖質制限はいっぱいあります。疑問に思ったら、手を出さないか、自分で血糖値の測定をすべきでしょう。ちゃんと糖質制限をしている人には無縁の炊飯器ですが、まだまだ白米を食べたい人は多いですから、騙された人も多いでしょう。

炊飯器に任せず、自分で糖質を制限すれば良いだけのことです。

4 thoughts on “糖質カット炊飯器はやっぱりウソだった

    1. 鈴木武彦さん、コメントありがとうございます。

      私は他人は他人だと思っているので、大して不快ではありませんが、
      何となくかわいそうに思えることもあります。

  1. やっぱりウソでしたか。かなり酷い詐欺のような製品だらけですね。
    糖質制限も6年目になるとどうしても白米が食べたいとは思わないので必要ありませんし、そもそも数年前からうちには炊飯器がありません。息子が持って行きましたが、ご飯を炊くのではなく煮物料理に使っているようです。
    ある本によると食欲を満たすのはタンパク質の量で決まるらしいです。したがって炭水化物でカロリーを摂取すると食欲が満たされず過食して肥満するという事です。しっかりとタンパク質を取れば食欲が満たされるので過食せず肥満にもなりません。

    1. 西村典彦さん、コメントありがとうございます。

      企業はわかって売っている企業と、血糖値などの検証など全く考えず、流行っているから作ってしまった企業があるでしょうね。
      いずれにしても糖質で食欲を満たすことは一時的にはできるかもしれませんが、持続しませんからね。
      食欲はタンパク質だけかどうかはわかりませんが、十分にタンパク質と脂質を摂れば過度に肥満になることないでしょう。

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