ドライアイとスタチンと糖質過剰摂取

スタチンには様々な副作用があります。当たり前です。人間に必須の代謝の一部を止める薬なんですから。

今回の研究では、ドライアイとスタチンの関連を分析しています。

スタチンによりドライアイ疾患になる可能性は次の表のとおりです。(表は原文より改変)

年齢層(歳)
18–3435–5455–6465以上全年齢
低強度スタチン療法0.85 (0.44、1.62)1.00 (0.62、1.63)1.71 (1.33、2.21)1.39 (1.13、1.72)
中強度スタチン療法6.96 (2.63,18.42)1.13 (0.81、1.58)1.37 (1.08、1.74)1.57 (1.35、1.82)1.47 (1.30、1.65)
高強度スタチン療法17.50 (5.99,51.13)1.15 (0.69、1.90)1.28 (0.89、1.85)1.54 (1.21、1.95)1.46 (1.21、1.75)

血中の脂質レベルとドライアイ疾患の可能性は次のようです。

年齢層(歳)
18–3435–5455–6465以上全年齢
総コレステロール上昇1.44 (0.82、2.55)1.38 (1.15、1.66)1.28 (1.06、1.54)2.16 (1.89、2.47)1.66 (1.52、1.82)
低HDL1.01 (0.47、2.16)1.30 (1.00、1.70)1.62 (1.21、2.15)1.52 (1.22、1.89)1.45 (1.26、1.67)
高LDL1.11 (0.45、2.73)1.48 (1.18、1.85)1.18 (0.94、1.48)1.92 (1.63、2.26)1.55 (1.39、1.74)
中性脂肪上昇1.88 (1.08、3.26)1.41 (1.13、1.76)1.21 (0.96、1.54)1.55 (1.31、1.85)1.43 (1.27、1.61)

スタチンの使用はドライアイとなる可能性が高くなっていましたが、特に65歳以上で高くなるようです。しかし、脂質異常症でもドライアイになる可能性が高いようです。低HDL、高中性脂肪と言えばインスリン抵抗性ですね。LDLが高くなるほどのインスリン抵抗性が関連している可能性は十分にあるでしょう。

別の研究では、高齢者における脂質異常症、スタチン薬の使用、およびドライアイ疾患の症状との関連を分析しました。(この論文参照)

高コレステロール血症の患者は、高コレステロール血症のない患者よりも多くのドライアイ症状を報告しませんでした。しかし、スタチンを服用している患者は、1つ以上の中等度から重度のドライアイ症状を報告する可能性が2倍高くなっていました。

ただ、脂質異常症があると世の中ではスタチンを処方されてしまいます。スタチンが原因なのか脂質異常症が原因なのかはよくわかりません。

ドライアイは眼のマイボーム腺機能不全と関連しています。スタチンはマイボーム腺における必須のコレステロール合成を妨害する可能性があると仮定されています。

糖尿病とドライアイの関連を調べると、糖尿病がある方が糖尿病ではない人よりもドライアイになる割合が高いようです。(ここここ参照)さらに糖尿病の重症度とドライアイが関連しているようです。(この論文ここここ参照)

そうすると、糖質過剰摂取によりインスリン抵抗性が起こり、それにより脂質異常症が顕著になり、それでスタチンを処方され、ドライアイになるということも考えられます。

いずれにしても眼が乾いたら、スタチンも糖質もやめてみて、まずは糖質制限でしょう。

「Association of Dry Eye Disease With Dyslipidemia and Statin Use」

「ドライアイ疾患と脂質異常症およびスタチン使用との関連性」(原文はここ

2 thoughts on “ドライアイとスタチンと糖質過剰摂取

  1. 処方される先生は無自覚なのか、それとも多少は疑念があっても保険診療なので
    いわゆる標準治療に従わないと報酬にならないのでやむを得ないのか、
    製薬会社の力なのか、いずれにしてもマッチポンプ的、医療費無駄遣いのような気がします。

    1. 鈴木 武彦さん、コメントありがとうございます。

      医療自体が製薬会社に乗っ取られたと言っても過言ではないでしょう。
      医療費の無駄遣い増加は医療業界、企業の利益増加でもあります。

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