GLP-1受容体作動薬は夢の薬ではありません。今回は「その1」の続きです。
欧州医薬品庁(EMA)はアイスランドの保健当局が自殺や自傷行為を考えている患者3件を通報したことを受け、GLP-1受容体作動薬の調査を始めたようです。(この記事参照)
この記事によると、アメリカでは、GLP-1受容体作動薬のWegovy の処方において、患者に自殺念慮や自殺行動がないか監視することが推奨されているそうです。
そして、米国食品医薬品局有害事象報告システム(FAERS)によると、2018年以降にGLP-1受容体作動薬のセマグルチドを服用している患者またはその医療提供者から自殺念慮に関する報告が少なくとも60件あり、2010年以降、GLP-1受容体作動薬のリラグルチドの使用者またはその医療提供者から自殺念慮に関する報告が少なくとも70 件あったそうです。
自殺の発生率は低いかもしれませんが、十分配慮すべき副作用です。痩せるために何も考えず使用するのは危険かもしれません。
そもそも体重コントロールは薬でするものではありません。代謝を薬で変えようとすると、その歪みは違うところに出てきても不思議ではありません。肥満は糖質過剰症候群です。食事を変えるべきでしょう。
このGLP-1受容体作動薬、もっと危険な副作用もあるかもしれません。それについては次回以降で。
人間は楽な生活を求めて進歩してきた面もありますが、
大谷翔平選手を見ても、理想の自分になるためには地道な努力の継続しかないのでしょうね。
鈴木 武彦さん、コメントありがとうございます。
痩せるのに本当は努力は必要なく、正しい知識とそれを実行することだと思います。
それを日常にすれば快適ですが、間違いを捨て去れない人は努力が必要かもしれません。