ビックリする記事がありました。(この記事参照)
「食物繊維とれるスイーツ」札幌の病院が開発 ローソンとコラボ
2/8(木) 毎日新聞
札幌市の市立札幌病院は、コンビニエンスストアのローソンを展開する「ローソン北海道カンパニー」と共同開発したスイーツ2品を販売する。健康に暮らすことを目指した「さっぽろウエルネスプロジェクト」の一環で、おおよそ1食分の食物繊維を摂取することが可能。担当者は「おいしさに健康の付加価値を付けた商品開発を心がけた」と説明している。
販売する商品は「食物繊維が摂(と)れる スイートポテト」(270円)と「食物繊維が摂れる みたらし団子~山わさび入り~」(216円)。今月27日から3月末の間、道内のローソン702店舗で販売する。院内に店舗を開いたローソンが病院側に「市民に健康を届けられる商品を開発したい」と声をかけ、共同開発が実現した。
市立札幌病院によると、食物繊維は腸内環境を整え、生活習慣病予防などの効果が期待できるという。しかし、2022年の市健康栄養調査で、市民の食物繊維摂取量は男性が6割、女性が5割も目標値より少ないことが判明。このため、食物繊維に特化した商品開発を行った。
スイートポテトにはムラサキイモを使用。食感の違うダイス型のサツマイモを混ぜ込み、下にカスタードクリームを入れた。みたらし団子は道産の山わさびを使用。甘みと塩味と辛みがマッチした癖になる味わいに仕上がっているという。1日当たりの食物繊維の摂取目標値は男性21グラム、女性18グラム。スイートポテトは1個当たり5・4グラム、みたらし団子は同5・1グラムが摂取できる。
売り上げなどによっては第2弾、第3弾の共同開発の可能性もあるといい、担当者は「食物繊維が気軽にとれる商品」とPRしている。
札幌市は定例会見で、次のように話しています。
「市民の皆さまの健康増進に向けた取り組みであります「さっぽろウェルネスプロジェクト」の一環として、市立札幌病院とLAWSONのコラボスイーツが販売されることとなりましたのでお知らせいたします。」
スイーツで健康増進???おおむね1食分の食物繊維量(約5g)が摂れるスイーツだそうです。
資料の中身を見てみましょう。(ここ参照)
■食物繊維のはたらき
・糖質やコレステロールなどの吸収を遅延・抑制し、高血圧など生活習慣病の予防・改善効果が期待できる
食物繊維によって糖質の吸収を抑えたいんですよね?だったら糖質摂取を抑える方が良いですよね?このスイーツ食べて「生活習慣病の予防・改善効果が期待できる」と思いますか?「期待できる」という言葉を使う場合は、効果がおそらく無いと思われるが、ちょっとは効果が出てほしいな~、というぐらいの内容です。
これらのスイーツの成分表を見てみましょう。
① 食物繊維が摂れる スイートポテト
エネルギー335kcal、たんぱく質 3.0g、脂質 20.9g、食塩相当量 0.30g、
炭水化物 36.5g(糖質 31.1g 食物繊維 5.4g)
② 食物繊維が摂れる みたらし団子~山わさび入~
エネルギー196kcal、たんぱく質 2.8g、脂質 0.6g、食塩相当量 0.60g、
炭水化物 47.4g(糖質 42.3g 食物繊維 5.1g)
スイートポテトの方は糖質31.1g、みたらし団子はなんと42.3g!食物繊維さえ入れればいいんかい!
何か健康に良いと言われるものを推す場合、その後ろには悪いものが隠れていて、それを見せないように、良いものの健康効果だけを謳うというのは企業がよくやる手ですね。ビタミンやカルシウムプラスとか、塩分や脂肪分控えめとか。しかし、今回は札幌市がやっていることですし、さらに札幌の市立病院がやっていることです。
食物繊維、食物繊維とかいうけど、普通に野菜や海藻などを摂っていれば、こんな変な糖質まみれの間食を摂らなくても十分です。
私は脂質はたっぷりで良いと思っていますが、一般的には脂質は悪なのに、スイートポテトには脂質20gも入っていますけど、それも今回は無視なんですね。ポテトチップスのカロリーは60g(1袋)で325kcal。炭水化物が32.82gでそのうち糖質が30.3g、食物繊維は2.52g、脂質が21.12g、たんぱく質が2.82g。つまり、ポテトチップスにちょっと食物繊維足したくらいのものです。ポテトチップスに食物繊維増量したら健康増進で病院が推奨するんでしょうか?それともポテトチップス2袋は食物繊維5gなので健康増進には毎日ポテトチップス2袋食べましょうというのでしょうか?
生活習慣病と言われる高血圧や糖尿病、肥満などは糖質過剰症候群であり、糖質過剰摂取により起こります。食物繊維がいくら含まれていようが30gや40gを超える糖質を1回に摂取してしまえば、血糖値爆上がりの血糖値スパイクを起こします。
札幌の市立病院はコロナでやっと儲かったのに、コロナが収まって病院が苦しいのでしょうか?患者製造スイーツで経営を立て直したいのですかね?病院が積極的にスイーツ勧めるのはおかしいでしょ。
「食物繊維」
糖質過剰の隠れ蓑
ななされがち。
あの手この手の糖質摂推進ですね。
鈴木武彦さん、コメントありがとうございます。
糖質過剰の隠れ蓑はいっぱいありますね。
何かケチをつけているだけにしか聞こえません。
確かに、病院や市はあたかも健康に良いような事を言っているのかも知れません。
しかしそれを言うなら、貴方は貴方でまるで毒を食べさせようとしているかのような物言いだと私は思いますから、同じ穴の狢です。
自分の発言について、もっと謙虚によく理解した方が良い。
吉岡斎さん
正しいと思ったことを正しいと言い、間違っていることを間違っているということが、ケチをつけるというのであれば、
私の記事はほとんどすべてケチばかりをつけているので、読む価値もないちんけな記事ばかりですよ。
「毒」=健康や生命を害するものですので、多くの人にとっては、まさに今回のスイーツは毒ですね。
「同じ穴の狢」という言葉をこういう場合に使うというのは、国語力のない私にはよくわかりません。
ロ-ソンは「低糖質コンビニ」を目指してるはずなのに、こういった商品を堂々と出してはいけませんね。
からあげクンにはお世話になっています。
Caesiusさん、コメントありがとうございます。
ロ-ソンは「低糖質コンビニ」を目指しているのではなく、低糖質にも対応しているだけで、
多くの人は糖質制限をやっていないので、糖質制限向けはごく一部です。
ほとんどの商品は糖質過剰です。
ローソンは企業なので、利益第一ですので、これもありです。
しかし、病院がこれを共同開発して、市と病院がお墨付きを与えるのはかなり問題です。
清水先生の言う身体に悪いもの隠して、あたかも身体に良いと信じて悪いもの買ってはるなあってスーパーでレジ並んでて、よく思ってます
主婦やおばあちゃんが鉄分、カルシウム入りと書かれてる大量のチョコ。或いは黒糖たっぷりでヘルシーと謳った大量のお菓子。或いは減塩をアピールした添加物だらけの梅干しや醤油、味噌など。
なんか、微妙に健康を意識してはるんやろなあと思うと、それは正しい知識ではない、健康に良いと思ってそんなもの子供に食べさせてはいけないって思ってレジに並んでます。
しかし企業の戦略は資本主義なので否定はしませんが、ものの見事に成功してますね
全く関係ないですが、レジに並んで待つ間、片足立ちするの割とおすすめです。片足立ちは結構、骨を丈夫にしてくれます
最近、腸活として乳酸菌の摂取、或いはキノコなど食べている人が多いです。統計的なこと知らないですが、おそらく日本人が1番乳酸菌摂ってるんじゃないかと思います。
私はインナーマッスルや下半身鍛えたり、空腹の時間を増やして腸が蠕動運動する時間を多く作ることが大事だと思っていて、食物繊維や乳酸菌で腸活というのは疑問を持ってます。
腸は大腸と小腸ですが、主に排出を担うのが大腸で消化吸収が小腸という認識です。乳酸菌は嫌気性細菌なので酸素のある小腸でもどんどん増えます。乳酸菌や食物繊維を取りすぎて小腸で細菌が増えるリスクが軽視されてる気がします。
いのっちさん、コメントありがとうございます。
腸活というのはあえて必要はないと思います。食物繊維は必要だとは思っていますが、じゃあどれだけ必要なのか?
食物繊維だけが重要なのか?いろいろ疑問です。
また腸内細菌なんて個人差も大きく、また何を食べるかで大きく変化しますので、
コントロールなんてできないと思っています。