オリンピックの体操の金メダリスト 内村航平選手は1日1食

インターミッテントファスティング(日本語では断続的な断食とでもいうのでしょうか?)をご存知の方も多いと思います。1日に3食食べるのではなく、1日1~2食にして、食べない時間を十分長くする食事法です。

私は先日60時間近くの断食をしました。そのことについてはまた後日記事にしますが、オリンピック個人総合2連覇、世界選手権6連覇というすごい体操選手の内村航平選手は1日1食しか食事をしないそうです。かなり偏食だという噂ですが、今は結婚して何を食べているのかを知りたかったのですが、内容まではわかりません。しかし、夜に1食だけです。

午前と午後に練習をして、その間はコーヒーを飲むぐらいだそうです。

運動後30分以内に食べることを意識しているとは言っていますが、これも対談相手の吉田選手に合わせて言っているように感じます。運動後30分と言ったって午前中の運動に対しては何も摂っていないので、実際には運動後に慌てて摂る必要はないと思います。

よくこのような断食をすると筋肉が減る、という方がいますが、内村選手を見ればわかるようにただの思い込みです。余分な脂肪がなくなり、逆に筋肉はしっかりと付きます。オリンピック選手の毎日の運動量、そして体操という非常に激しい運動を考えたら、筋肉が減ってしまったら大変です。1日1回の食事で十分であることを、内村選手は教えてくれています。しかも朝から何も食べなくても、激しい運動が可能だということです。これは鍛えているからという問題ではなく、人間はそのように進化してきたのです。

狩猟採集生活を考えると、朝から食事がしっかり準備されていたかは非常に疑問です。どちらかというと、1日1回の食事を探すために空腹の状態で、食材や獲物を探してしたと思われます。そのためのエネルギーが脂肪なのですから。

それに比べたら、ほとんど運動もしていない人たちが1日3食+間食というのは、明らかにエネルギーの摂り過ぎでしょう。肥満になるのも当たり前です。

4 thoughts on “オリンピックの体操の金メダリスト 内村航平選手は1日1食

  1. 清水先生

    いつも有益な情報記事、ありがとうございます。
    体操選手に限らず、思うのです。先生が他の記事で指摘されているように、食べるということは、外界から身体の中に異物を取り込むことなのだと。ならばその異物を自分自身にするために同化の活動が必要になり、その同化活動は極めて化学的な反応であると。
    インスリンは血糖値を下げるというプロセスも含め、たんぱく質も脂質も自分の身体に同化させる同化ホルモンに過ぎない。
    何が言いたいかと言うと、体操選手が練習をはじめ運動しているときは、エネルギーを外に出している異化活動であり、食べるという行為は同化活動であり、拮抗している。
    だから、異化するときは異化に集中、同化するときは同化に集中。同化に集中って他の肉体的・頭脳的活動を止める。具体的には寝ることくらいしか思いつきません。

    先生のご紹介して下さった動画では、二人のアスリートは固形物がお腹に入ってると動きにくい・・・ニュアンスのことを言っていますが、それ以上に同化・異化ホルモンの拮抗やアンバランス(曖昧な表現!?)が活動の″キレ”を鈍くするのではないでしょうかと思いました(集中力が切れるのか?)。

    となると、体操選手だけでなく、身体活動量は低いけれど頭脳労働(?)の棋士の方々も、甘いものを控えた方が集中できるのかもしれませんね。でも流れからしてやってくれなさそうですね。清水先生をはじめ、先進的な医師の方々の努力が早く実を結び、我々一般人の認識が百匹目の猿現象のような群集心理の閾値に達することを願ってやみません。 

    https://matome.naver.jp/odai/2148028488430521601?&page=1

    1. Youさん、コメントありがとうございます。
      おっしゃる通りですね。マスコミなどは頭を使うとき甘いものが有効だというような
      情報を流していますが、実際は空腹の方が頭は回ります。
      また、糖質制限をやる前と今では、全く頭の働きが違うと思うぐらいです。

      スポーツでも、運動時は胃腸の消化吸収機能は低下することはわかっているのですから
      敢えてスポーツ直前にたっぷり何かを食べるのは問題でしょう。
      食べると切れが悪くなるのは当然でしょう。

  2. 清水先生 初めまして
    私が糖質制限の事を知ってすぐに思い出したのが、世界的バレリーナの森下洋子さんの食事でした。朝はコーヒー1杯、昼はごく少量のサンドイッチかミルクティー、夕食は食前酒から始まってのフルコース、という物でした。女子栄養大学のインタビューで語られていました。当然その後に指導がはいいていましたが。!?もちろんそのまま続けていらっしゃると思います。30年以上前の話です。バレエなどという激しい運動でもできるんだと、驚きでしたが、後年糖質制限を自分も実践してみて、納得しました。アスリートの方は結構実はそういう生活という方が多いのではないでしょうか。アスリートでなくても長生きされた日野原先生もそうでしたよね。

    1. もんちっちさん、コメントありがとうございます。
      残念ながら内村選手の連覇は止まってしまいました。
      アスリートだから以上にたくさんの量、特に糖質が必要とは言えないようです。
      今後もアスリートの食事の情報があれば伝えていきたいと思います。

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