臓器移植が一般的とは言わないまでも、世界的にはかなりの数行われています。最近では子宮移植も行われ、2014年には子宮移植後の出産例も報告されているようです。
そして、実は「陰茎移植」というのも行われているようです。陰茎はおちんちんです。
「Penile allotransplantation for penis amputation following ritual circumcision: a case report with 24 months of follow-up」
「儀式的な割礼後の陰茎切断に対する陰茎同種移植:24ヶ月のフォローアップした症例報告」(原文はここ)
南アフリカでは伝統的にまだ割礼が行われており、その割礼の後、おちんちんが壊死(組織が死んでしまうこと)してしまったようです。
手術は9時間かかったようです。1ヶ月後に退院し、まだ行わない方が良いというアドバイスとは反対に、1週間後に満足のいく性交を最初に報告したそうです。(すごい!)そして手術後3ヶ月から定期的な性行為をしているそうです。(同じ男性としては痛いほどわかります。)24か月後も排尿も勃起機能も正常なようです。
アメリカでも今年、アメリカではじめての陰茎移植が報告されています。
「Penis Transplantation: First US Experience.」
「陰茎移植:米国最初の経験」(原文はここ)
こちらの症例は陰茎がんによる陰茎切除後の報告で、この報告が世界で3例目だそうです。術後7カ月で陰茎幹部の感覚が部分的に回復し、陰茎の自然勃起が確認されたそうです。
その後は完全に感覚が回復すると素晴らしいですが、そこまではわかりません。しかし、男性にとっては実にQOLを高める移植です。
時代は変わりましたね。