過体重、肥満関連のがんが40%を占める

アメリカのCDCからの発表で、アメリカの2005年から2014年までのデータを調べると、過体重および肥満に関連するがんが非常に増加しているということです。

肥満は13種類のがんのリスク増加と関連しています。関連であり、もちろん原因とは言い切れません。13種類は髄膜腫、多発性骨髄腫、食道腺癌、甲状腺、閉経後の乳房、胆嚢、胃、肝臓、膵臓、腎臓、卵巣、子宮および結腸および直腸(結腸直腸)です。2005年から2014年の間に、過体重に関連したがんの割合は7%(結腸直腸癌を含まず)増加しましたが、肥満に関連しないがんの割合は13%減少したそうです。

結腸直腸癌に関しては23%低下しました。それはスクリーニングが増加し、がんになる前に発見することができることが増加したために低下したと考えられています。

2014年に診断されたすべてのがんの40%は、過体重および肥満関連のがんで、男性で24%、女性で55%でした。子宮内膜がん、卵巣がんおよび閉経後の女性乳がんは、2014年の新規の過体重および肥満関連癌の42%を占めています。これは女性における過体重および肥満関連癌の発生率が高いことを示しています。女性の肥満は、その脂肪から分泌されるエストロゲンに曝露されて、女性特有のがんのリスクがより高くなると考えられます。

しかし、男性と女性の両方に発生したがんについては、ほとんどのがんの発生率は男性で高かったそうです。

また、肥満はインスリンの分泌で起きるものですが、肥満にならなくても高インスリンになることはがんの発生率を上げます。インスリンとインスリン様成長因子(IGF1)の両方が細胞増殖を促進してしまうからです。肥満に気をつけるだけではなく、インスリンをできる限り分泌させないことが、がんの予防につながります。つまり糖質を制限することががんの予防の第1選択だと考えられます。

 

(CDCの原文はここ

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