ウルトラマラソンと血液検査2025

6月29日にウルトラマラソンのレースがあって、すでに数日が過ぎています。大好きなサザンオールスターズの曲175曲を聴きながら走り続けた100km。あれだけの過酷なレースだったのに、もうすでにかなり過去の出来事のように感じています。そろそろランニングを再開ですね。水曜日には階段の下りがスムーズになるほどの回復具合です。

さて、毎回ウルトラマラソンの前後では血液検査を行っています。(古いデータは「ウルトラマラソンと血液検査2018」をご覧ください)レース前は木曜日の早朝に採血、レース後は月曜日にホテルの食事を摂った5時間後くらいの昼に採血です。

レース前 レース直後 レース翌日 レース前 レース後 レース前 レース後 レース前 レース後
検査項目 19.6.28 19.6.30 19.7.1 23.06.23 23.06.26 24.06.27 24.07.01 25.06.26 25.06.30
白血球数 4340 12690↑↑ 7050↑ 4250 5230 4590 8930↑ 3940 9070↑
赤血球数 465 472 401↓ 462 410 430 413 430 415
ヘモグロビン 14.2 14.4 12.2↓ 14.3 12.6↓ 13.6 12.9↓ 13.5 12.8↓
血小板数 18.8 21.6 15.2↓ 20.9 16.2 17.9 17.3 19.3 17.0
総蛋白 7.3 8.1↑ 7.0↓ 7.6 6.7↓ 7.4 7.3 7.0 6.8
アルブミン 4.7 5.1↑ 4.4↓ 4.8 4.4 4.8 4.7 4.6 4.5
総ビリルビン 1.1 1.2 1.5↑ 0.9 1.6↑ 1 1.9↑ 0.8 1.7↑
直接ビリルビン 0.2 0.3 0.3 0.2 0.3 0.2 0.4 0.2 0.3
AST(GOT) 13 35↑ 47↑↑ 20 40 18 124↑ 41 46
ALT(GPT) 13 23 31↑ 38 27 25 37 73 35↓
LDH 134 319↑ 232↑ 144 190↑ 152 303↑ 168 212↑
CPK 82 690↑↑ 780↑↑ 83 990↑↑ 89 3881↑↑ 99 940↑↑
BUN 18.1 29.5↑ 26.0↑ 24.9 26.8 24.2 23.2 24.8 29.4
クレアチニン 0.8 0.83 0.64↓ 0.72 0.71 0.75 0.76 0.82 0.82
ナトリウム 141 144 140 138 137 140 137 140 135↓
カリウム 4.1 5.5↑ 3.0↓ 4.2 3.8 4.5 3.1↓ 3.8 3.2↓
クロール 103 102 103 102 104 104 98 104 99
カルシウム 9.2 10 8.4↓ 9.2 8.7 9 9.3 8.8 9.0
65 50 88↑ 85 100↑ 86 120↑ 68 106↑
フェリチン 60.4 64.3 86.0↑ 22.8 59.4↑ 43.8 77.1↑ 40.0 79.1↑
CRP 0.05以下 0.18↑ 3.88↑↑ 0.17 2.28↑↑ 0.05以下 2.73↑↑ 0.05以下 3.85↑↑
中性脂肪 32 34 25 34 23 41 41 115 40↓
総コレステロール 355 396 301↓ 357 303↓ 389 357↓ 379 350↓
HDLコレステロール 106 119 104 106 96 110 105 106 104
LDLコレステロール 212 233 169↓ 221 178↓ 254 219↓ 238 212↓
血糖 94 86 97 91 86 90 96 90

昨年までの2年間同様、今回も暑いからこそ、それほど積極的に前半から糖質をレース中に摂ることはしませんでした。でも、今年は一番水分を摂取してしまったかもしれません。

2年前は白血球増加がほとんど起きていなかったのですが、それの方がイレギュラーで、今年も昨年同様にやはり白血球は増加しました。炎症の所見のCRPの上がりもそこそこです。昨年過去最高のCPK3881をたたき出しましたが、今年は940と普通程度の上昇にとどまりました。CPKの上がり方は暑さとか、体のダメージとか、途中のサプリとか、水分補給の仕方とか、何が影響しているのかよくわかりません。ただレース後は酷い筋肉痛ですが、今年は昨年よりは筋肉痛が少なく感じます。前半昨年よりも少し涼しかったからでしょうか?でも後半は今年の方が暑く感じたんですが…

溶血はいつも通り起きていて、ヘモグロビンは低下しています。ビリルビンも上がり、鉄も上がっていますね。たくさんの血球を踏みつぶしてしまいました。

総蛋白およびアルブミンはいつもよりあまり低下していません。というよりもレース前の総蛋白がいつもより低いので、変化が少なかったのかもしれません。

いつもと大きく異なるのがナトリウムでしょう。140から135まで下がってしまいました。何が影響しているのか不明ですが、もしかしたら「ウルトラマラソンと運動関連低ナトリウム血症」で書いたように低ナトリウム血症になっていたのでしょうか?ゴール後に脳の血流が足りない感じで、意識が飛びそうになり、すぐ近くで座り込んでしまったのは、低ナトリウム血症による起立性低血圧だったのかもしれません。いつもより塩分を摂取したはずですが、少なかったのかもしれません。今回は例年よりも、皮膚が塩を噴いてザラザラの状態でした。来年に生かしていきましょう。

カリウムも結構低下しました。何が影響しているのか不明です。ゴール後から時間が経っていますし、その間に食事もしているので。

毎回カルシウムが低下するのに今年も昨年同様増加気味。アルブミン低下がほとんど無かったことに影響されているのでしょうか?

今年は五苓散を4包使っているので、何らかの影響があってもおかしくはありませんが、それがどんなところに影響しているのかは不明です。

フェリチンも炎症でレース後増加していますが、増加しても大した値ではありませんね。

脂質系の総コレステロール、LDLコレステロールはレース後に低下しています。体中の細胞がコレステロールを欲しているのでしょうかね。

肝機能系のAST、ALTは今回はASTがわずかに上がり、ALTは逆に低下?というよりはレース前のAST、ALTが高すぎる!さらに、中性脂肪も10年以上も見たことのない115という3桁の数値。採血で乳び(1+)!何がレース前の私の体に起きていたのでしょうか?心当たりは…?次回以降に書きます。

いずれにしても、これらの血液検査はある瞬間のデータしかありません。12時間ごとぐらいに数日間検査できるともう少し面白いデータが出るかもしれません。ただ、人間の体は意外とすぐに回復して、元の数値に戻ることが多いと思います。

しかし、毎回書きますが、人間の体はこれほどの過酷な運動を行っても、この程度の変化に抑えているのです。数日筋肉痛が辛いですが、60歳前の体でも、すぐに元に戻ります。素晴らしい機能を備えています。そして、逆に、激しい運動もしないのにデータが非常に崩れている人は、どれほど人間の本来のメカニズムに反したことをしているか?代謝が異常な状態か?または、どれほど炎症や酸化ストレスなどのよるダメージのある状態なのか?ということを考えた方が良いのかもしれません。

まずは食事、そしてウルトラマラソンほど不健康な運動ではない、適度な運動をしましょう。

2 thoughts on “ウルトラマラソンと血液検査2025

  1. 「人間の体は意外とすぐに回復して、元の数値に戻ることが多いと思います。」
    意外と身体って予備力的なものがありますよね、
    ただ習慣的なダメージは蓄積されて突然発症、などもあるのではないでしょうか。
    やはり良い習慣に勝るものはないですね

    1. 鈴木 武彦さん、コメントありがとうございます。

      数値にあらわれるくらいのダメージがあるのに、何にも考えず、
      薬を飲んでいる人も多いですよね。

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