運動をいくつか組み合わせると死亡率が低下する

運動は健康のためです。もちろん、私のようにフルマラソンやウルトラマラソンを走る必要はありませんが、身体を動かすことは必要です。

今回の研究では、身体活動への長期的な取り組みと身体活動の多様性が死亡リスクとどのように関連しているかを調査しています。糖尿病、心血管疾患、がん、呼吸器疾患、神経疾患がなく、ベースライン時点で身体活動に関する情報がすべて揃っている女性70,725人と男性40,742人が対象です。身体活動は、追跡調査中に検証済みの質問票を使用して2年ごとに更新され、身体活動の多様性は、参加者が継続的に行っている個々の身体活動の総数として測定されました。

2,431,318人年の追跡期間中に、38,847人の死亡が記録され、そのうち9,901人が心血管疾患、10,719人ががん、3,159人が呼吸器疾患によるものでした。(図は原文より)

上の図は、総身体活動量と死亡率の関係です。総身体活動量の増加は死亡率の低下と関連しています。心血管疾患、がん、呼吸器疾患による死亡リスクの低下は、総身体活動が約 20 MET 時間/週に達するとほぼ横ばいになりましたが、その他の原因による死亡リスクの低下は弱くなりました

特定の身体活動について最低グループ(グループ1)と比較すると、最高グループ(グループ4)の参加者の全原因死亡率の関係は、ウォーキングでは0.83倍、ジョギングでは0.89倍、ランニングでは0.87倍、サイクリングでは0.96倍、テニスまたはスカッシュでは0.85倍、階段昇降では0.90倍、ボート漕ぎまたは体操では0.86倍、ウェイトトレーニングまたは抵抗運動では0.87倍でした。しかし水泳では死亡率低下効果は認められませんでした。

運動量との関係は下の図のようになりました。

全原因死亡リスクの減少は、階段を上る場合は約 0.75 MET 時間/週、テニス、スカッシュ、またはラケットボールの場合は 5 MET 時間/週、ウォーキングの場合は 7.5 MET 時間/週、ウェイトトレーニングまたは抵抗運動の場合は 7.5 MET 時間/週で横ばいに達するようでした。水泳、サイクリング、ジョギングについては、それぞれ約 2.5、7.5、9 MET 時間/週まで全原因死亡率との逆相関が明らかでした。これらの閾値を超えると、関連性はもはや有意ではなくなりました。ランニングとボート漕ぎまたは体操については、それぞれ週あたり約3MET時間と2.5MET時間まではリスクが急激に減少し、その後は活動レベルが高くなるにつれて、減少率は緩やかになるものの継続しました。

身体活動の多様性スコアで5つのグループに分けると、多様性スコアが最も低いグループと比較して、最も高いグループでは、全原因死亡率が19%低く、心血管疾患では17%、がん13%、呼吸器疾患41%、その他の原因による死亡率が18%低くなりました。

上の図は横軸が総運動量、青・黄・赤は運動の種類スコアによって3つのグループに分けたものです。赤が最も運動の多様性が大きい群です。総身体活動レベルと多様性の両方で最も高いランクのグループは全原因死亡が21%低下しました。原因別で見ても、やはり総身体活動レベルと多様性の両方が高い方が死亡率は低くなります。

運動は健康のためですが、いくつかの運動を行った方がより健康的なのかもしれません。私はランニングを中心として、たまにHIIT、筋トレを行っています。

興味深いことに、水泳は死亡率低下にはほとんど寄与していません。自転車も僅かです。私は重力が関係していると思っています。特に水泳は重力がかからない運動です。人間は重力による負荷が必要なんだと思います。水泳をやることが無意味ではありませんが、やはり地上で歩いたり、ランニングをした方が良いでしょう。

「Physical activity types, variety, and mortality: results from two prospective cohort studies」

「身体活動の種類、多様性、および死亡率:2つの前向きコホート研究の結果」(原文はここ

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