糖質制限をするとLDLコレステロールが上昇することは珍しくありません。私もその一人です。10年以上糖質制限をしても、ずっとLDLコレステロール値は高いままです。しかし、今のところ心血管疾患は起きる気配はありません。
糖質制限をしてLDLコレステロールが増加するのであれば、逆にLDLコレステロール値が高い人は糖尿病になりにくいとも考えられます。どうなんでしょう?
LDLコレステロール値が高いと言えば、家族性高コレステロール血症ですね。彼らの糖尿病発症の可能性はどうなっているのでしょうか?
今回の研究では、1994年から2014年の間にオランダの全国スクリーニングプログラムで家族性高コレステロール血症のDNA検査を受けた全被験者63,320人を対象としています。ホモ接合型家族性高コレステロール血症の患者65人は除外されています。25,137人(39.7%)が家族性高コレステロール血症の患者、38,183人(60.3%)が影響を受けていない親族でした。
家族性高コレステロール血症の患者のうち、3475人(13.8%)がAPOB変異保因者、21606人(86.0%)がLDLR変異でした。
家族性高コレステロール血症患者における2型糖尿病の有病率は1.75%であったのに対し、影響を受けていない親族では2.93%で、家族性高コレステロール血症患者が糖尿病になる可能性は0.62倍でした。
年齢、BMI、HDLコレステロール、中性脂肪、スタチン使用、喫煙状況、心血管疾患の既往歴で調整後、家族性高コレステロール血症の糖尿病の可能性は0.49倍でした。
APOB遺伝子とLDL受容体遺伝子の遺伝子変異を持つ場合も、同様に糖尿病は0.65倍と0.45倍でした。
やはり家族性高コレステロール血症は糖尿病になりにくいのですね。そうすると、スタチンが糖尿病リスクを上げることも何となく納得できます。
LDLコレステロール値が高いとすぐにスタチンが処方され、その後糖尿病を発症し、糖尿病の薬を投与され、さらに次の副作用が起こり、どんどん薬が増えます。
LDLコレステロール値は無視しましょう。糖質制限をし、HDLコレステロール値を上げ、中性脂肪値を下げれば、LDLコレステロールは気にする必要はありません。
「Association between familial hypercholesterolemia and prevalence of type 2 diabetes mellitus」
「家族性高コレステロール血症と2型糖尿病の有病率との関連性」(原文はここ)