年をとれば、または中年以降になれば、誰でも体重が増加してしまうと思い込んでいる人もいるでしょう。しかし、体重は食事の質で決まるので、どんどん太っていくことを年齢のせいにはできません。
肥満はがんのリスクを上げます。年齢とともに体重が増加する変化が大きい人のがんのリスクはどうなんでしょう?
今回の研究では、17歳から60歳までの体重推移と、部位別のがん発生率との関連性を調べています。男性251,041人と女性378,981人が対象です。(図は原文より)(プレプリントなので注意が必要です)
上の図は男女別の体重変化を5つのグループに分けたときの体重の推移です。最も多いグループでは30㎏以上の増加ですね。最も少ないグループでは5㎏程度でしょうか。
上の図は、男性のがんの部位別のリスクです。最も体重増加が多いグループを最も少ないグループと比較すると、がん全体のリスク増加はわずかですが、肥満関連がんで見ると、1.46倍になっています。部位別では、食道腺がん2.25倍、胃噴門がん1.61倍、大腸がん1.52倍、直腸がん1.16倍、肝がん2.67倍、腎細胞がん1.81倍でした。
上の図は女性のリスクです。最も体重増加が多いグループを最も少ないグループと比較すると、がん全体のリスク増加1.17倍ですが、肥満関連がんで見ると、1.43倍になっています。部位別では、大腸がん1.31倍、乳がん1.42倍、子宮内膜がん3.78倍、腎細胞がん1.91倍、髄膜種1.32倍でした。
肥満と関連の可能性があるがんを見てみると、男性では、脳下垂体腫瘍3.13倍、悪性黒色腫1.27倍、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫1.48倍、女性では脳下垂体腫瘍2.13倍、副甲状腺腫瘍1.33倍でした。
さらに、肥満の発症年齢で見てみると、がん発生率は肥満発症年齢が早いほど強く関連する傾向がありました。この傾向は、男性の肝臓がんおよび結腸がん、女性の子宮内膜がん、そして男女ともに腎細胞がんおよび膵臓がんにおいて特に顕著でした。
30歳未満で肥満になった男性は、肥満になったことのない男性と比較して、肝臓がんのリスクが5.03倍、すい臓がん2.00倍、腎細胞がん2.28倍、結腸がん1.58倍でした。
30歳未満で肥満になった女性は、子宮内膜がんのリスクが4.46倍、すい臓がん1.67倍、腎細胞がん2.12倍、髄膜腫1.76倍でした。
肥満を受け入れるということは、がんのリスクも受け入れるということです。
好きなものを食べられることは幸せに感じるのかもしれません。しかし、依存を起こし、脳が喜ぶ糖質ばかりを食べていると、肥満になり、がんのリスクを大きく増加させます。
がんも肥満も糖質過剰症候群です。予防には糖質制限です。
「Weight Trajectories and Cancer Risk: A Pooled Cohort Study」
「体重推移とがんリスク:統合コホート研究」(原文はここ)



投資過剰摂取も依存症の一種。
糖質摂取はじめとした依存症以外の
方法で身体も心も快適に、
幸せになる生活習慣を
続けでいきたいです。
ちなみに、
運動依存症はどうなのでしょうかね?